2025/05/02

【ツール】セルフを呼び出す朝のルーティン

 とてもよい問いです。

IFSでセルフ状態に入るためには、身体感覚と内的スペースの安全を整えることが重要です。以下に、**セルフ状態に入るための「入り口ルーティン」**のモデルを提案します。


🌿セルフ状態に入るための《入り口ルーティン》7ステップ


🪷Step 1. 「今ここ」に戻る(3分)

  • 静かな場所に座る。目を閉じる。

  • ゆっくり鼻から吸って、口から吐く。3回ほど繰り返す。

  • 自分の体に軽く意識を向ける。足の裏、お尻、手、肩の順に。

📌 目的:身体の感覚に戻ることで、解離や思考の渦から離れる。


🪷Step 2. 内的スペースを“場”としてイメージする

  • 心の中に、湖、野原、小さな家、神殿など「安心できる場所」を思い浮かべる。

  • そこに「セルフとしての私」が座っているイメージを描く。

📌 目的:自分の中心に「穏やかな観察者」としての居場所を確保する。


🪷Step 3. 感情のスキャン(パーツの呼びかけ)

  • 「今、私の中にどんな声があるかな?」

  • どんな感情がいるか、自分に話しかけるように問いかける。

  • 感情があれば「そこにいてくれてありがとう」と心の中で伝える。

📌 目的:パーツを“敵”ではなく、“話を聞きに来た存在”として扱う。


🪷Step 4. セルフの8つのCを確認(内観)

セルフのエネルギーの特徴、8つのCを自分の中に感じられるかをチェックします:

  • Calm(落ち着き)

  • Curiosity(好奇心)

  • Clarity(明晰さ)

  • Compassion(思いやり)

  • Confidence(信頼)

  • Courage(勇気)

  • Creativity(創造性)

  • Connectedness(つながり感)

📌 いくつか感じられればOK。全てそろわなくても構いません。


🪷Step 5. 「今はセルフでいよう」と静かに意図する

  • 心の中で言います:「私は今、セルフとしてここにいます」

  • パーツが急かしたり、批判したりしても、ゆっくり深呼吸しながら「大丈夫、急がなくていい」と応じる

📌 目的:セルフが主導権を持つことを、パーツたちにも伝える。


🪷Step 6. 最初に話したいパーツに呼びかける

  • 「今、一番話したい子は誰?」と聞いてみる

  • 出てきたイメージや感覚に対して、やさしく問いかける:「どうして出てきたの?」

📌 ここからIFSの対話プロセスが始まります。


🪷Step 7. 対話を始める or 今日はここまでと伝える

  • パーツが「まだ話したくない」と言うなら、そのままでOK

  • 「また明日来るから」と伝えて、穏やかにルーティンを閉じる


☕おすすめ補助アイテム

  • アロマ(ラベンダー、サンダルウッド)

  • 薄明かり(ろうそく、行灯)

  • ノートとペン(対話後の記録)

  • 温かいお茶(儀式的にセルフを呼び込むのに効果的)


🔁活用のコツ

  • 毎回完全に「セルフになれた」と感じなくても大丈夫。

  • このルーティン自体が、セルフとパーツの関係構築そのものです。

  • 特に繰り返すことで、「いつものあの場所」に入りやすくなります。


もしあなたらしいルーティン(場所・イメージ・象徴)に合わせてカスタマイズしたい場合、お好みを教えてくれれば調整もできますよ。やってみますか?