とてもよい問いです。
IFSでセルフ状態に入るためには、身体感覚と内的スペースの安全を整えることが重要です。以下に、**セルフ状態に入るための「入り口ルーティン」**のモデルを提案します。
🌿セルフ状態に入るための《入り口ルーティン》7ステップ
🪷Step 1. 「今ここ」に戻る(3分)
-
静かな場所に座る。目を閉じる。
-
ゆっくり鼻から吸って、口から吐く。3回ほど繰り返す。
-
自分の体に軽く意識を向ける。足の裏、お尻、手、肩の順に。
📌 目的:身体の感覚に戻ることで、解離や思考の渦から離れる。
🪷Step 2. 内的スペースを“場”としてイメージする
-
心の中に、湖、野原、小さな家、神殿など「安心できる場所」を思い浮かべる。
-
そこに「セルフとしての私」が座っているイメージを描く。
📌 目的:自分の中心に「穏やかな観察者」としての居場所を確保する。
🪷Step 3. 感情のスキャン(パーツの呼びかけ)
-
「今、私の中にどんな声があるかな?」
-
どんな感情がいるか、自分に話しかけるように問いかける。
-
感情があれば「そこにいてくれてありがとう」と心の中で伝える。
📌 目的:パーツを“敵”ではなく、“話を聞きに来た存在”として扱う。
🪷Step 4. セルフの8つのCを確認(内観)
セルフのエネルギーの特徴、8つのCを自分の中に感じられるかをチェックします:
-
Calm(落ち着き)
-
Curiosity(好奇心)
-
Clarity(明晰さ)
-
Compassion(思いやり)
-
Confidence(信頼)
-
Courage(勇気)
-
Creativity(創造性)
-
Connectedness(つながり感)
📌 いくつか感じられればOK。全てそろわなくても構いません。
🪷Step 5. 「今はセルフでいよう」と静かに意図する
-
心の中で言います:「私は今、セルフとしてここにいます」
-
パーツが急かしたり、批判したりしても、ゆっくり深呼吸しながら「大丈夫、急がなくていい」と応じる
📌 目的:セルフが主導権を持つことを、パーツたちにも伝える。
🪷Step 6. 最初に話したいパーツに呼びかける
-
「今、一番話したい子は誰?」と聞いてみる
-
出てきたイメージや感覚に対して、やさしく問いかける:「どうして出てきたの?」
📌 ここからIFSの対話プロセスが始まります。
🪷Step 7. 対話を始める or 今日はここまでと伝える
-
パーツが「まだ話したくない」と言うなら、そのままでOK
-
「また明日来るから」と伝えて、穏やかにルーティンを閉じる
☕おすすめ補助アイテム
-
アロマ(ラベンダー、サンダルウッド)
-
薄明かり(ろうそく、行灯)
-
ノートとペン(対話後の記録)
-
温かいお茶(儀式的にセルフを呼び込むのに効果的)
🔁活用のコツ
-
毎回完全に「セルフになれた」と感じなくても大丈夫。
-
このルーティン自体が、セルフとパーツの関係構築そのものです。
-
特に繰り返すことで、「いつものあの場所」に入りやすくなります。
もしあなたらしいルーティン(場所・イメージ・象徴)に合わせてカスタマイズしたい場合、お好みを教えてくれれば調整もできますよ。やってみますか?