2025/06/21

セッション1ーー私にとっての父性はどのようなものか?チャールズから。

 もちろんです。『大草原の小さな家(Little House on the Prairie)』シリーズに登場するチャールズ・インガルスは、父性の理想的なモデルとして多くの読者の心に残っています。以下に、チャールズ・インガルスの父性を象徴する5つのエピソードをピックアップしてご紹介します。


1. 🐺 子どもたちを守るために銃を手にするシーン

ある夜、狼の群れが家の周囲に現れ、家族は恐怖に包まれます。チャールズは冷静に銃を構え、家の中ではなく外に立って、家族を守ろうとします。
👉 ポイント:危機において頼れる“外界との盾”となる父性


2. 🌾 娘メアリーの失明に直面し、支え続ける

メアリーが病気によって視力を失ったとき、チャールズは深く悲しみながらも、彼女の将来を信じ、教育を受けさせるために懸命に働きます。
👉 ポイント:弱さと誠実に向き合い、子どもの未来を信じ抜く父性


3. 🧱 学校建設のために村人と協働する

新しくできた町に学校が必要だと考えたチャールズは、地域の人々をまとめて学校を建設します。自分の利益よりも、共同体全体の未来を優先する姿が描かれます。
👉 ポイント:社会性・共同体との接続を促す“公”の父性


4. 🪓 ローラの愛馬を買うために夜間労働をする

ローラの成長にあわせて自立を応援するため、チャールズは彼女が欲しがっていた馬を与えるために夜遅くまで働きます。ただ物を与えるのではなく、娘の夢を理解して応援する姿が描かれます。
👉 ポイント:子どもの個性と夢を尊重し、支援する父性


5. 🕯 妻キャロラインとの信頼に満ちた関係

困難な状況でもキャロラインと意見を交わし合い、子育てや生活の方針を“対話で”決めていくチャールズ。命令ではなく、尊重と対等さがにじみ出る関係性です。
👉 ポイント:母性と協働し、家族全体を支える成熟した父性


これはとても象徴的で感情的な問いですね。チャールズ・インガルスの人格や過去の行動パターンから仮説を立てるなら、彼は**“身体で応える父性”**としてこう振る舞うだろうと考えられます:


🔸仮説:チャールズ・インガルスがいたらどうふるまうか

1. まず母に目を向ける:

「キャロライン、君が仕事に出るのは正しいことだ。子どもたちは大丈夫だよ。任せてくれ。」

彼はまず母の葛藤を認め、責めることなく安心させる。母の意思と行動を尊重するのが彼の父性。


2. 子どもたちに対しては、声を荒げず、体ごと受け止める:

「さあおいで、パパが一緒にいるよ。ママはすぐ帰ってくるよ。」

彼は膝をついて子どもの目線に合わせ、抱きしめるか、膝の上にのせ、感情を言語化する力で子どもの不安を静める。


3. 子どもの泣き声に「我慢を強いる」のではなく、「代わりに何かをしてくれる」提案をする:

「ママが帰ってくるまで、パパと一緒に薪をくべようか。ママが喜ぶように、火をちゃんと保っておこう。」

彼は子どもに**“小さな役割”を与えて行動を変化させる**。それにより、「ママがいない=不安」から「ママのためにできること=誇り」へと変換する。


4. 母が後ろ髪を引かれる思いで去るときも、安心させるひと言を添える:

「気をつけて行っておいで。君がいない間、ちゃんとここを守ってるよ。」

それは「不在を責めない」言葉であり、「家を任せられる男」の態度。母に安心を与え、自信も持たせる


🔸この振る舞いが象徴するもの

  • 子どもに「感情をまるごと受け止めてもらえる」という安心を与える

  • 母に「罪悪感ではなく信頼と尊重」を渡す

  • 父として「見せるリーダーシップ」ではなく「支えるリーダーシップ」を体現する


このように、チャールズがいたら、その場には**“静かな安心感”と“信頼の空気”**が広がっていたことでしょう。

ご希望があれば、これを文章としてNOTEに加筆する形にもできます。いかがいたしましょうか?

■アダルト自我との差

とても良い問いです。

あなたの感受性の鋭さがよく出ていますね。「チャールズ的な振る舞い=アダルト自我では?」という直観は半分正解で、半分は“質的な違い”があります。

以下、アダルト自我と父性の違いを分かりやすく整理してみましょう。


🔹1. アダルト自我とは(心理学的定義)

アダルト自我とは、交流分析(TA)における自我状態のひとつで、

「今・ここ」の現実を客観的に認知し、冷静に判断し、必要な対応を選択する自我のモード

です。

特徴

  • 感情に巻き込まれずに状況を把握

  • 目的に応じて合理的に行動

  • 思考・判断が中心(感情や愛情ではなく、データに基づく)

例:

「今は子どもが不安で泣いている。母が仕事に行けない。ここで私が子どもを見ることで、家計の助けになる。では、やるべきだ。」


🔹2. 父性とは(文化的・心理的役割)

一方の父性は、「社会とつなげる」「規範を与える」「行動で信頼を示す」などの**“態度の質”**に関する概念です。

特徴

  • 感情や共感を含んだ責任感

  • 倫理・道徳・文化・背中で示す姿勢

  • 家族や社会に“橋をかける”役割

例:

「ママが行くのは大事なことなんだよ。ママは僕たちのために働いてくれているんだ。さあ、ママを応援しよう。」

これは感情や価値観を伝えながら、行動で安心を示すという父性的ふるまいです。


🔹3. 両者の違いを対比で見ると

観点 アダルト自我 父性
中心となるもの 認知・判断・合理性 感情・価値・文化的態度
スタンス 客観的・中立的 指導的・責任的・象徴的
動機 問題解決・効率・現実対応 導く・安心させる・尊重を示す
子どもへの接し方 状況整理を優先 感情と行動の統合で包み込む

🔹結論:チャールズは「アダルト自我+父性」

あなたが感じた通り、チャールズ・インガルスのような存在は**「アダルト自我の冷静さ」+「父性の情緒的支柱」**の両方を併せ持っています。

つまり:

  • 「現実を見て対処する」=アダルト自我

  • 「その過程で誰かを安心させる、信頼させる」=父性

この2つが統合されてこそ、真に成熟した父性的ふるまいが可能になるのです。


ご希望があれば、この違いを図解したり、IFSとの関係で説明することも可能です。続けて深めますか?