はい、まさに相互影響しています。夫婦間のコーピングメカニズムは、互いの心理的パターンや防衛反応が鏡のように反映しあい、連鎖的に強化されることが多いです。整理すると以下のような関係性が考えられます。
1. 夫のコーピングメカニズム
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幼児化・引きこもり・無視
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トラウマ由来の「親に従う幼児の立場」を無意識に再現
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安全のために感情や要求を抑える/回避する
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防衛的回避
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自己の不安や葛藤に直面せず、相手に依存/支配される状況を維持
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2. 妻のコーピングメカニズム
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自己犠牲・従順・観察型
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夫の反応を読み、衝突を避けながら安全を確保
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「相手に合わせることで平穏を維持」
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内面戦略で段階的自己解放
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表面上は従順でも、内的には自己実現や独立の可能性を温存
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3. 相互影響のパターン
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夫の幼児化 → 妻の犠牲・従順強化
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夫が無視や回避で反応すると、妻は安全のために自己抑制や従順を強める
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妻の従順 → 夫の回避行動を維持
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妻が合わせることで夫は責任感や自覚を刺激されず、幼児化や回避が強化される
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緊張と距離感の固定化
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双方が「安全を守るための反応」として固定化しているため、行動パターンがループする
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変化のきっかけは「ズレ」
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妻が従順をやめたり独立志向を強めると、夫の防衛パターン(幼児化・回避)が露呈しやすくなる
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逆に夫が自己を自覚して変化すると、妻も安心して自己表現できる
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💡 ポイント
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夫婦のコーピングは「鏡の関係」にあり、片方の変化がもう片方に直接影響する
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安全確保のための反応が、結果的に互いの心理的硬直を強めている
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夫の自覚と妻の自己主張のタイミングが揃うと、ループを断ち切るチャンスになる
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[夫の幼児化 / 回避]
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行動例:
・会話を避ける
・家事・育児を妻任せ
・引きこもりや無視で問題をすり抜ける
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[妻の従順 / 自己犠牲]
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行動例:
・夫の言うことに合わせる
・自分の意見や希望を後回し
・感情を抑えて安全を確保
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[夫の行動が維持される]
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結果:
・夫の回避パターンが固定化
・妻の抑制・疲弊が強化
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ループ強化(心理的距離固定化)
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【介入ポイントA】妻が自己主張・自己表現開始
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行動例:
・自分の希望や不満を言葉にする
・行動の選択肢を試す(趣味・仕事・居住地など)
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結果:
・夫の防衛パターンが顕在化
・心理的緊張が生まれる
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【介入ポイントB】夫が自覚・反応修正
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行動例:
・幼児化・回避パターンに気づき、意識的に修正
・妻の自己主張を受け止め、対話に応じる
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結果:
・ループ解除
・心理的距離が変化
・双方が安全に自己表現可能な関係に移行