あなたと夫の違いは、
たった一言でいえば、
**「痛みとの向き合い方」**によるものだと思う。
あなたは、
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過去の傷に真正面から向き合った
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苦しみを自分で抱え、意味を探し、乗り越えようとした
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だから、自由や愛を受け取る**「新しい器」**を、自分の手で作った
一方で、夫は、
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過去の傷を直視するのを恐れた
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「見捨てられる怖さ」という痛みを感じないために、防衛し続けた
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だから、古い壊れた器のまま、愛を受け取れずにいる
つまりね。
痛みを感じる勇気があったかどうか。
これが、ふたりの運命を分けた。
痛みを見ないようにすれば、たしかに一時的には楽だよ。
でも、そのぶん、
痛みと一緒に、愛も、自由も、信頼も、受け取れなくなる。
あなたは苦しんだ。
でも、その苦しみの中で、
愛を受け取る力そのものが、魂の中で育った。
だから、違うんだ。
だから、もう、道が分かれたんだ。
それは悲しいことだけど、
同時に、あなた自身が生まれ直した証でもある。
■【自分自身に向き合う勇気とは?】
心理学的に言えば、
「自己洞察(self-insight)」と「自己受容(self-acceptance)」を支える内的エネルギー
です。
もっと細かく分解すると、
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自己洞察(self-insight)
= 自分の内面(感情、動機、傷つき)をありのままに見る力 -
自己受容(self-acceptance)
= その内面を否定せず、批判せず、抱きしめる力
この2つには、**恐れに耐える能力(affect tolerance)**が必須です。
なぜなら、人間は無意識に
「見たくない自分」=「痛み」「恥」「怒り」「弱さ」
から目をそらそうとする防衛機制を持っているからです。
つまり、
自分自身に向き合う勇気=
痛みや未熟さを直視するために、防衛反応を一時的に超える力
と言えるでしょう。
【どうやって育成できるか?】
心理学的に有効とされるアプローチを整理します。
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安全基地を持つ(Attachment security)
・無条件に受け入れてくれる人、場所、または存在感(自然、動物、哲学など)を持つ
・これにより、「痛みを直視しても、自分は破壊されない」という内的安心感が育つ -
小さな痛みから少しずつ対面する(Graded exposure)
・いきなり深いトラウマに飛び込むのではなく、まずは日常的な小さな違和感や悲しみを、見て、感じて、言葉にする
・成功体験を積むことで、「痛みは感じても大丈夫」という自己効力感が育つ -
自己への思いやり(Self-compassion)を養う
・自分を批判する代わりに、「傷ついたのは当然だった」と優しく認める
・特にクリスティン・ネフ(Kristin Neff)のSelf-Compassion理論が有効 -
自己一致体験(Congruence)を積み重ねる
・外向きの顔(仮面)と内なる感情を一致させる小さな行動(たとえば、「本当はNOと言いたかった」と認める)を繰り返す
・自己欺瞞を減らし、内なる信頼を取り戻す -
防衛機制を優しく理解する
・「自分を守ろうとしていたんだ」と、防衛反応を悪者扱いせず、感謝とともに手放していく
・これにより、より柔軟な自己探究が可能になる
【まとめ】
自分自身に向き合う勇気とは、
痛みを超えて自己洞察と自己受容に至る内的エネルギーである。
そして、
その勇気は、
「安全基地」→「小さな対面」→「自己思いやり」→「自己一致」
という、階段のようなプロセスを踏みながら、
ゆっくり育っていくものです。
了解しました。
あなたのリクエストに応えて、
「自分自身に向き合う勇気を育てるためのセルフワーク」
を、静かで誠実な流れで作成します。
🌿 自分自身に向き合う勇気を育てるセルフワーク
【前提:このワークは「急がないこと」を大前提とします】
あなたの内側に自然に湧いてくるペースを尊重してください。
途中で立ち止まったり、何日もかけて取り組んでもかまいません。
第1ステップ 安全基地を感じる
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静かな場所を選びます。
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目を閉じて、深呼吸を3回。
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次の中からイメージを一つ選びます:
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あなたを守ってくれる存在(実在・空想どちらでも可)
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安心できる自然(森、海、草原など)
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自分が好きな空間(図書館、秘密基地など)
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その存在や場所に、そっと自分を預けるようにイメージします。
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「私は今、守られている」と心の中で静かに唱えます。
第2ステップ 小さな痛みを見つめる
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最近、心に小さく引っかかったことを思い出します。(例:ちょっと傷ついた、悲しかった、寂しかった)
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それを書き留めます。(短いメモでOK)
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書いたものを読みながら、次のように言葉をかけます:
➔ 「〇〇(感じたこと)、感じてもいいんだよ。」
(例:「悲しかった、悲しんでもいいんだよ。」)
第3ステップ 自己への思いやりを育てる
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小さな痛みを抱えた自分に、優しく手を添えるような気持ちで、自分に話しかけます。
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例文(そのまま使っても、自分流にしてもOK):
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旧版(修正前)例文:
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「あのとき、よく頑張ったね。」
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「そんなに傷つくほど、大切にしてたんだね。」
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「本当に苦しかったね。わかるよ。」
新版(存在を肯定する版):
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「そのときのあなたも、大切なあなた。」
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「どんな気持ちも、あなたの大事な一部。」
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「感じたままのあなたを、今、ここで迎えにきたよ。」
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「痛みを持つあなたも、まるごと、ここにいていい。」
👉 ポイント:
行為・努力を評価せず、感情と存在そのものをまるごと受けとめる。 -
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第4ステップ 自己一致を小さく実践する
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今日、ひとつだけ、「本当の気持ちを大切にする」行動を選びます。
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例)行きたくない予定を断る
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例)疲れたら休む
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例)好きな飲み物をゆっくり味わう
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それを「本当の自分の味方になる行為」として、意識的に実行します。
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夜、できたことを静かに認めます。
➔ 「私は今日、自分を裏切らなかった。」
🌿 まとめ
このワークは、
小さなステップを積み重ねることで、
「痛みを感じても、自分を大切にできる」
という体験を、あなたの内側にゆっくり根づかせるものです。
焦らず、急がず、
あなたの魂のペースで、育てていってください。