「今ここにいる12歳のあなたへの優しい手紙」、
今ここにいる12歳のきぬちゃんへ、今の私より
あの時はほんとに面食らったよね。
なんで12歳がお母さん?! 大人たち、みんな頭大丈夫?って思ったよねぇ… んなわけないじゃんね!
うん、ずいぶんマセた子だったんだね、きぬよちゃんは。でも、大丈夫。ほんとはそうじゃないって、今の私は知ってるよ。
ただ、みんながお姉ちゃんでしょ扱いするし、それどころか、ママ代役で誰も疑わないし
「ちがうよ!」って言えなくなっちゃんだね。
大丈夫、私は知っていたから、違うよって。もう大丈夫よ、あなたの違うよ!という叫びは聞こえたよ。
うん、あなたは、”小さなママ” なんかじゃなかった。
楽しいことをして、遊んで、歌ったり、踊ったりして、明るく元気な、そして、とっても知的な、かわいい子供でした。一緒に冒険しよう、って言いたい子だったんだね。
そんな風なあなたが大好き。 I love you so much... これからは、大人の私があなたを守ってあげる。
それから、あの時の妹に、
「ん?っもう!」って言っていいんだよ、だって
あなたはお姉ちゃん、であって、妹のママ、ではないんだから。
妹はちぇ!っていうかもしれないけどね。いわしておけばいいんだよ。
なんで、みんなのママにならないといけないと思っちゃったのか、それは周りがそういう扱いをしたからで、あなたのせいじゃないよ。
もう、みんなのママにならなくていい。歩は歩の自分の内なるママを見つけるの。
私の中のママを貸してあげなくていいよ。あなたの内なるママは、あなた専用のママなのよ。
あなたの内なるママより、12歳のきぬよちゃんへ。