2025/04/28

【ツール】セラピーあるある

【防衛が強い人のセラピーで起きる典型パターン】


① セラピーに来たけど、本当のテーマに入れない

  • 表面的な話題(仕事の愚痴、他人の批判など)だけを延々と話す

  • 本人も「何しに来てるのか分からない」「何を話したらいいか分からない」と言い出す

  • 感情に近づくと話題を逸らす(ジョーク、理屈、別の話題)

防衛が強すぎると、セラピールームでさえ「感情接近禁止」ゾーンになる


② セラピストへの転移に過剰反応する

  • セラピストに対して「見捨てられるかも」「バカにされるかも」と異常に警戒する

  • 少しの違和感(言葉遣い、態度)に過敏に反応して「もう信用できない!」となる

  • あるいは逆に、セラピストに理想化(救世主扱い)してしまい、依存が強まる

本当の「親との未解決感情」が、セラピストに映し出される(転移)
→ 防衛が強いと、これを受け止める力がまだ育っていない


③ セラピーの成果を「頭」で処理しようとする

  • 感情の話になると、「ああ、それってこういう理屈ですよね」とまとめたがる

  • 本当は悲しい・怖いはずなのに、分析・理解・整理だけで終わる

  • しかも本人は「よく理解できたから、もう大丈夫」と思い込む

防衛=知性化が働いて、「わかったけど癒えてない」状態になる


④ セラピーを「役割」でこなしてしまう

  • 「セラピーの良いクライアント」を演じようとする

  • 「先生にほめられるようにがんばろう」という意識が強く、本音を隠す

  • 「ちゃんと話さなきゃ」「成長しなきゃ」と、無理に感情を演技することもある

→ **本来の自分( vulnerable self:もろい自己)**にアクセスできない。


⑤ セラピーそのものを攻撃する・無効化する

  • 「こんなの意味あるんですか?」と突然冷笑的になる

  • セラピーが進みそうになると、「いや別にいいです」と拒否したりドタキャンする

  • セラピストを試す行動(遅刻、黙る、挑発する)を取ることも

これは「感情に触れる怖さ」からの自己防衛反応
→ 成功しそうになると「壊す」衝動が出ることがある


【まとめると】

パターン 防衛の動き
表面的な話だけ続ける 感情から遠ざかる
セラピストに過敏 過去の傷を投影
理屈でまとめる 感情を知性化する
良いクライアントを演じる 本音を抑える
セラピーを攻撃する 感情接近の恐怖

【ポイント】

防衛が強い人にとって、
セラピーは「感情に直面するための筋トレ」みたいなものです。

いきなり深い感情に入ると壊れそうになるので、

  • 「いま、感情から逃げたな」と気づくだけでOK

  • 「防衛が働いたな」と気づくこと自体が大きな進歩

  • 少しずつ、安全に、「感じても大丈夫だった」という経験を積み重ねる

これがものすごく大事です。


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