2025/03/23

【AFTERモデル】再演の解析

 AFTERモデル(迫害者・救済者の両面を持つ自己同一化パターン)

🅰️ Attitude(セルフイメージ・態度) 私は状況を俯瞰できている理性的な大人である 私には他者より判断力・責任感がある 私がやらなきゃ、この状況は回らない 私は「合理的に動ける人間」だ(=A自我) 私が負担を引き受けるのは当然 → 根底には「無能な他者を助ける」「機能不全な世界を支える」自己イメージ(救済者+迫害者の混合) 🅵 Find Target(ターゲット探索・先入観) この人たちは放っておいたら本当にダメになる 自分以外にやれる人がいない あの人たちは無責任/無力/依存的だ 誰も状況を直視していない 自分が理性的に動かなければ崩壊する → 投影されたターゲットは「無能で依存的な他者たち」 🆃 Triggering Act(働きかけ) 自分が動く/やると決める(理屈ではないが引き受けてしまう) 「合理的だから」と自分に言い聞かせて引き受ける 自らの価値観を内心で他者に押しつける 「自分のためでもあるし…」という正当化を添える 結果的に他者が無力な役割を演じる構造をつくってしまう 🅴 Enactment(再演) 他者は本当に動かず、自分が背負うことになる 自分だけが疲弊していく構造が再現される 他者の無能さや非協力性が露呈し、「やっぱり…」となる 自分の中で「やるしかない」ループが強化される 🆁 Result(いつもの結末) やっぱり「自分がやらなきゃ」は正しかった、と再確認 無力感と諦めが深まる(でもやるしかない) 他者との関係は固定化し、自分は孤立しやすい 「大人になること」の意味が「我慢と負担」になっている 原体験(6歳の自己)が強化され続ける 💡補足: このパターンは、一見「合理的判断」に見えるが、実際には深い救済者の同一化と**内的迫害者の強要(A自我の強制)**が同時に起こっている。 内在する「無力な他者への怒り(Fの投影)」と「見捨てられたくない/必要とされたい自己(Pの投影)」が結びつき、無意識に再演構造を生み出している。 → 真の統合には、「あのときの6歳の私」が抱えていた不安や寂しさに寄り添うこと、 そして「今の私」が“背負うこと以外の選択肢”に気づけるようになることが必要。