とても良い質問です。
セーフティワード(Safety Word)とは、心理的な探究やセラピー・ワーク中に、「これ以上進むと安全が保てない」と自分自身や相手に知らせるための合図・キーワードのことです。
もともとはBDSMや演劇即興の文脈で使われていましたが、現在ではトラウマワークや内的探究(IFS、ゲシュタルト、内観など)においても、安全管理のために広く使われています。
🧠なぜセーフティワードが必要なの?
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深い感情や記憶に触れると、過覚醒・解離・フラッシュバックなどが起きることがあります
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無理に進めると、「感情を感じる=危険」と脳が再び学習してしまい、自己回復力が低下してしまう
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セーフティワードがあることで、「いつでも止められる」安心感が生まれます
🛠セーフティワードの使い方(自己ワーク/対話形式どちらでも)
✅ 1. ワークを始める前に決めておく
「もし途中で“これ以上やめたい”って思ったら、私は“ストップ”って心の中で言ってもいい」
(実際に声に出しても、頭の中で決めておくだけでもOK)
✅ 2. 使う言葉は、自分にとって「違和感のない」ものにする
例:
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「ストップ」
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「ここまで」
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「おしまい」
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「リターン」
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「今はむり」
🌿IFS風にしたいなら:
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「今の私はセルフじゃない」
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「このパーツには今は触れない」
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「守りたい」
🪞実際の活用場面(例)
状況 | セーフティワードの内的使用 |
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フラッシュバックしそうな感覚が湧いた | 「リターン」と心の中で言って深呼吸+体に意識を戻す |
泣き崩れそうで身体が硬直し始めた | 「おしまい」と唱えて、ワークを中断する |
パーツ同士の葛藤が激化してきた | 「このセッションは一時停止」など言語で切り替える |
🌸セーフティワードがあることで得られるもの
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自分自身との信頼関係の構築
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「このプロセスは、自分で管理できる」と感じられる
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パーツも、「この人は私を無理に押し込まない」と安心し、より深い対話が可能になる
✨まとめ:
✅ セーフティワードは、内的な“境界線の目印”。
自分の安全を守りながら、深い癒しの旅をつづけるための、小さな魔法の言葉です。
ご希望があれば、
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🎧「セーフティワードと一緒に使えるグラウンディングワーク」
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📘「自己との信頼を築く安全のマニュアル」
などもご提案できます。やってみますか? はい、もちろんです。
非言語のセーフティサインは、むしろ非常に有効で、安全を確保するための直感的・身体的なツールとしてとても大切です。✅非言語のセーフティサインとは?
言葉を発する代わりに、
👉 身体・視線・ジェスチャー・イメージ・呼吸の変化などを「合図」として使い、“今は進めたくない”ことを自分自身や相手に知らせるものです。🔍なぜ非言語でいいの?
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感情が高ぶったり、解離しかけたりすると、言語機能が一時的に落ちることがあります
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そんなとき、言葉で「ストップ」と言うより、身体が先に反応してることのほうが多いからです
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非言語サインを決めておくことで、より早い段階で自分を守れるようになります
✋非言語セーフティサインの例
種類 合図の例 状況 🧘♀️ 身体の動き 胸に手を当てる/膝を軽く叩く/手を握る 「ここで一回止まりたい」 👀 視線 目をそらす/目を閉じる 「これ以上はきつい」 🌬 呼吸 一度大きく吐く/ため息 「負荷を感じてる」サインとして 🧠 内的イメージ “赤信号”のイメージを心に浮かべる/鳥が飛び去るなどの象徴 潜在意識との合図として有効 🪑 外的動作 座り方を変える/紙に×を書く/音楽を止める セッションを明確に中断するための儀式的動作にも 🧭使うときのポイント
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あらかじめ自分に許可を与えておくこと:「これが起きたら止めていい」と決めておく
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感覚とセットで覚えておくと効果的:例)「胸に手を当てる=自分に戻る合図」
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セラピストやパートナーがいる場合は事前に共有することも大事(安全保障になる)
✨まとめ:
✅ セーフティサインは、言葉でなくてもいい。
むしろ、**身体とつながっている非言語サインは、より原始的で信頼できる“自己の声”**です。必要なら、
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📓「私の非言語セーフティサインをつくるワークシート」
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🎧「身体が教えてくれる“もう大丈夫じゃない”の合図リスト」
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