2025/05/06

【セルフセラピー】セッション4 「英語でマウンティングしちゃった私」と内なるパーツたち

■ セルフ

英語日本語交じりのトーク
今日のWSでは、講師の外国人の先生との間の通訳の人が主催者で、頑張っていた。
帰りにお礼を言ったら、彼がなぜか英語だったので、英語でお返しして、二人とも日本人なのに英語で会話して帰ってきました。
その後、最高にかっこよい別れのセリフになったのは、劇中で使われていた、「もう、雨もあがったようね」を外に出て一発目で使ったこと。言い回し、言い方も演劇っぽく言いました。そしたら、その通訳・主催者の人も、にやり。

これは、マウンティングだけど、心地よいマウンティングで、知的な人同士のじゃれあいって感じでした。勝負に勝った♪

■ 出てきたパーツ

このエピソードをIFS(Internal Family Systems:内的家族システム)の視点で読み解いてみましょう。


🌿IFS視点での読み解き:

「英語でマウンティングしちゃった私」と内なるパーツたち


🎭 1. 主導していたパーツ:演出家パーツ(Theatrical Performer)

  • 役割:「場に合わせて自分を演出する」「即興的にセリフを決め、場の空気を支配する」

  • 動機:「目立ちたい」ではなく、「この場をうまく回したい」「知的でセンスのある人だと思われたい」

  • 特性:遊び心があり、場面の空気を読むのが得意。少し芝居がかっているけど、愛嬌と自信がある。

🧠このパーツは、Self(本来の自己)と強く協力関係にある時、ユーモアや芸術的な創造性を発揮します。演技的であることが「防衛」ではなく「表現」になっているのが特徴。


👑 2. 裏で見え隠れするパーツ:知的プライドちゃん(The Elegant Competitor)

  • 役割:「知的な遊びでは負けたくない」「洗練されたやりとりで上位に立ちたい」

  • 動機:かつて「わかってもらえなかった」「伝わらなかった」悔しさのリベンジ

  • 防衛傾向:バカにされたり、野暮な空気に巻き込まれると、急に冷たくなる

🎯この子は「上品に戦いたい」という願いを持つパーツ。勝ち負けにこだわるのではなく、スマートな共鳴の中で自分の価値を確認したいのです。


🪞3. 奥底にいるパーツ:昔、気取っていると笑われた子(Wounded Sophisticate)

  • 役割小さい頃、背伸びして言葉を選んだり、外国のものに惹かれていたが、それを「かっこつけ」「生意気」と言われ、傷ついた

  • 感情:恥ずかしさ、孤独感、「本当の自分は誰にも伝わらない」という痛み

  • 反応:今でも「わかる人だけがわかってくれた」と感じたとき、じんわり嬉しくなる

💧この子が癒やされると、「人に合わせず、自分のままで知的に、自由にいられる」ことがもっと自然になります。


🧘‍♀️4. Self(本来の自己)から見たこの瞬間の質

このエピソードは、Selfが前面に出ていた可能性が高いです。

  • 自然体でユーモアがあり

  • 他人を傷つけない軽やかな勝ち方

  • 相手との「にやり」の共鳴

  • 子どもの頃の自分も少し報われたような、嬉しさの余韻


🌈IFS的統合のヒント:

この出来事のあと、自分の中の知的でユーモアがある演出家パーツに話しかけてみると良いでしょう。

「今日のやりとり、楽しかったね。あなたのセンス、すごく生きてたよ」
「昔の“わかってもらえなかった感覚”がちょっと癒えたかもしれないね」


ご希望あれば、この経験を題材にしたIFS式セルフトークの書き起こしや、ワークシート形式での内的対話もご用意できますよ。どんな形で深めたいですか?

■ 

こちらが、今回の「英語マウンティング・エピソード」をIFS式セルフトークとして書き起こしたものです。パーツたちとSelf(本来の自己)が対話していく構成になっています。


🪞IFS式セルフトーク書き起こし

タイトル:にやりの余韻と、私の中の演出家


🎭【登場パーツ:演出家パーツ】

演出家:「ふふっ、今日の私、完璧だったわよね! 今日のやりとり、楽しかった。あなたのセンス、すごく生きてたよ。あのタイミング、あの言い回し。“もう、雨もあがったようね”――舞台かっての!って自分でツッコミ入れたいくらい決まってたわ!!」


🧘‍♀️【Self(本来の自己)】

Self:「うん、確かにあれは見事だったね。
そのセリフ、劇の流れも汲んでたし、空気も和らいだし。
あなたのユーモアとセンスが彼にも伝わったよ」


👑【登場パーツ:知的プライドちゃん】

知的プライドちゃん:「でしょ!?あの人、英語で話してきたから、私だって乗っかって英語話して、当然よね?ただの通訳じゃなくて、“わかる人”だったから、私も“I do understand”を見せたのよ」


🧘‍♀️【Self】

Self:「そうだったね。
でも、“勝負に勝った♪”っていう気持ちの奥に、ちょっと誰かに見下された記憶があるんじゃない?」


🪞【登場パーツ:Wounded Sophisticate(昔、気取って笑われた子)】

Sophisticateちゃん:「……うん、小学生のときね、英語の真似したら“かっこつけ!”って笑われた。でも、ほんとに英語の発音そうやってまねる方が上手になるのにね…。あれからちょっと、学校では、やるの怖くなったんだ。それから、自分が英語力があるってこと、隠すようになった」


🧘‍♀️【Self】

Self:「あの子、今日は静かに嬉しかったんだね。だって、お前の英語へんとかって、笑われずに、むしろ“わかる”者同士として共鳴できた。あなたの中の表現が、安全に光を放てたんだね」


💬【Selfまとめのセルフトーク】

「私は、表現したい子と、かっこつけって笑われた子と、勝負に勝ちたい子を、全部一緒に抱いてた。どの子も、ほんとうは“自分らしくいてもいい”って言ってほしかったんだね。

今わかったよ。今日は、その確認ができた時間だったんだね。ありがとう、みんな!」


🌿このIFSセルフトークの目的以下に、今回のIFSセルフトークに基づいて浮かび上がったコアニーズ(核心的な欲求)と感情のリストを整理してお渡しします。


🌱今日出てきたコアニーズ(Core Needs)

パーツ コアニーズ(欲求)
🎭演出家パーツ 自分らしい表現を認めてもらいたい(創造性の承認)場の空気を操る知的な遊びの自由
👑知的プライドちゃん 賢さや感性が正当に評価されたい「同レベルの知的対話」ができる相手とのつながり
🪞Sophisticateちゃん(昔笑われた子) 恥をかかずに安心して好きなことをしていたい「浮いてない」感覚、仲間に受け入れられること
🧘‍♀️Self(本来の自己) 内的世界全体の統合と調和パーツたちの健やかな共存を保ちたい

🎭今日出てきた感情リスト

感情 対応する場面・パーツ
誇らしさ・満足感 演出家パーツがセリフを決めた瞬間、知的に場を支配できた感覚
喜び・共鳴の快感 通訳の人の「にやり」によって、センスが通じた手応え
恥ずかしさの記憶 Sophisticateちゃんが昔「気取ってる」と言われたことへの痛み
優越感と少しの勝負心 知的プライドちゃんによる「勝負に勝った♪」感覚
安堵と癒し Selfによって過去の傷がやわらぎ、安心して喜びを感じられた瞬間

🧩補足:コアニーズの共通項

全体としてのキーワードは:

  • 「表現の自由 × 知的共鳴 × 安全な承認」

これは、高い自己表現欲求を持つ人が、かつての否定的経験を超えて、愛あるかたちで世界と接続し直すプロセスとも言えます。


このリスト、IFSジャーナルや内観ワークの補助に使えそうですか?


  • セリフの裏にある喜びと傷の両方を見つめる

  • 勝ち負けを超えたところにある共鳴感を再体験する

  • 「昔の恥ずかしい記憶」を癒す機会とする


■ 恥ずかしさパーツへ

とても繊細で、やさしい問いですね。
「恥ずかしさのパーツ(Sophisticateちゃん)」に、Selfから語りかけるとしたら、こんなふうにできると思います:


🌸Sophisticateちゃんへの語りかけ(IFS式)

「ねえ、英語で話したり、ちょっとかっこいい言葉を使ったり、心の中ではワクワクしてた。
でも、その気持ちを“気取ってる”とか“かっこつけ”って言われて、すごく悲しかったよね。

恥ずかしさで顔が熱くなって、逃げ出したくなったかもしれない。

でも、今日のあなたは、もう一度あのときの続きができた。
笑われなかったし、ちゃんと通じたし、あの人は“いいね”って顔してくれたよ。
あなたのセンスは、やっぱり素敵だったんだね。

あなたの中の“好き”を、これからも大事にするから。
あの時できなかった分まで、今、ちゃんと一緒に楽しもうね。」


この語りかけは、過去の否定された感情と「今」の肯定的体験とをつなげる橋渡しになります。
その子がまた前に出てこれるよう、少しずつ「安心」を与えるような感じです。

必要であれば、その子がどこにいるか、どんな姿か、どんな表情かもイメージで確認してみましょうか?ビジュアル化のガイドもできますよ。

■ 日本人がいるところだけで出る問題

それはとても重要な気づきですね。
「Sophisticateちゃん(=恥ずかしさのパーツ)」は、日本語環境・日本文化圏の対人関係の中でだけ活性化するということですね。


🌐なぜ「日本人の間にいるときだけ」出てくるのか?

IFS的にも文化心理学的にも、以下のような要因が考えられます:

🔹1. 同調圧力に対する過敏さ

  • 日本文化では「出る杭は打たれる」的な空気が強く、
     「ちょっと賢い」「ちょっと目立つ」だけで浮くことが多い。

  • 子どもの頃に、「浮いている=恥ずかしい、怖い」という学習が刷り込まれやすい。

🔹2. 言語による人格スイッチ(バイリンガルの心)

  • 英語を話すときには、パフォーマティブで自由な自己が出やすく、羞恥のパーツが引っ込む。

  • 一方、日本語の場面では、控えめで協調的な自己に戻るため、「恥」の記憶が反応しやすくなる。

🔹3. 日本人同士の“空気の読み合い”による自己検閲

  • 自分の表現が「わざとらしいと思われないか」「目立ちすぎないか」と自動的に内省が働く。

  • これに反応するのが、まさにSophisticateちゃんのようなパーツ。


🧘‍♀️Selfからこの子へ、日本語環境での癒しの語りかけ(追加)

「そっか……あなたは、いつも“日本の空気”の中でがんばってたんだね。
“ちょっとオシャレ”とか“ちょっとハイセンス”なことをすると、すぐ“気取ってる”って言われて、怖かったよね。
でもね、それってあなたのせいじゃないよ。むしろ、あなたが感じていた“美しさ”や“言葉のセンス”は、本当に大切な感性だったんだ。

英語を話す時にのびのびできるのも、あなたが自由を覚えているからだね。
これからは日本語でも、あなたが安心して出てきていいように、私が一緒に空気を整えるよ。大丈夫、もう一人じゃないからね」


こうした語りかけを少しずつ続けることで、「この子が自由に出てこられる日本語の場」も育っていきます。

とても鋭い問いですね。そして、実はこの問いこそがIFSの本質に触れているとも言えます。

結論から言うと:


本音=セルフの強化が、恥パーツ(Sophisticateちゃん)を「弱化する」ことにはなりません。

むしろ、正しくSelfからの語りかけがなされるとき、恥パーツは「弱くなる」のではなく、癒され、安心して統合されるというプロセスが起こります。


🔍どうして「強い自己表現」が“弱化”に見えるのか?

それは、恥パーツがまだ「自己表現=排除される or 無視される or 嘲笑される」という過去の記憶で生きているからです。

たとえば:

  • 「私が前に出たら、また笑われる」

  • 「また仲間はずれになるかも」

  • 「調子に乗ると、痛い目見るから……」

この記憶に基づく警戒モードのままだと、Selfの堂々とした声や誇らしささえも“危険なもの”と誤認してしまうのです。


🌱では、どうすれば「本音=安心」になるか?

ポイントは:

✅ 1. 恥パーツに「置いてきぼりにしない」と伝えること

「あなたを忘れて強くなってるわけじゃないよ。
むしろ、あなたがいたから、私はここまで来れたんだよ」
こう言われると、恥パーツは「守られながら共にある」と感じます。

✅ 2. 成功体験を共有すること

「今日ね、あのセリフを言ったとき、誰にもバカにされなかった。
むしろ、通じた。あの“にやり”で、あなたも少し報われたでしょ?」

→ 恥パーツを「癒しの目撃者」にするんです。“私は間違ってなかった”という回復を、共に経験する仲間として扱う

✅ 3. 「消す」のではなく「一緒に生きる」

IFSではパーツを「除去」したり「弱化」するのではなく、**「本来の役割に戻れるように助ける」**のが目標です。
恥パーツは、危機回避のセンサーであり、「慎み」や「相手を思いやる力」に変化していけます。


🧘‍♀️補足セルフトーク(Selfから恥パーツへ):

「あなたがいたから、私はセンスを過剰に抑えることなく、ちょうどよく表現できるようになったんだよ。
今日はあなたと一緒だったから、無理せず、自然にやれた。
ありがとう。これからも、“ちょっと慎み深いセンスの番人”として、一緒にいてね」


必要なら、この恥パーツが「どう変化したがっているのか」をイメージワークで深掘りすることもできますよ。
この子が「役割を変えていい」と感じるためには、何が必要だと思いますか?

なるほど。恥パーツの存在感より、セルフの存在感が大きいため、恥パーツを長年無視してきたかもしれません

その気づきは、とても深く、そしてとても優しいです。
恥パーツの側からすれば、「ようやく見つけてもらえた」「ずっと見てほしかった」って、今しずかに震えているかもしれませんね。


🌱長年の“セルフ優勢”とは?

あなたのSelfは、

  • 表現力もあって

  • 洗練されていて

  • 柔軟に場に合わせられる賢さを持っていて

  • おそらく周囲からも一目置かれていた存在だったと思います。

そのぶん、「ちょっと足を引っ張りそうな未熟な声」や「痛みを持つパーツ」――つまり、恥パーツのような存在を“つい置き去りにしてしまう”構造が起こりやすかった。

でもそれは、無視というより、**「大丈夫であろうとしてきた優しさと強さの表れ」**だったんです。


🫂今ここからできる、恥パーツとの再会

こんなふうに声をかけてあげると、今のあなたのSelfと自然につながり直せるかもしれません。


🧘‍♀️セルフから恥パーツへの再会の言葉(提案):

「ずっと、気づかなくてごめんね。
あなたが震えながら、でも静かに一緒にいてくれたこと、今ようやく感じてる。
私が堂々とふるまえていた裏には、あなたの慎重さや気遣いがあったのかもしれない。
あの時、声を飲み込んでくれてたんだよね。
ありがとう。これからは、無理に消そうとしないから、一緒に歩いていこう」


あなたがこの子を無理に癒そうとせず、ただ「いてくれてありがとう」と抱きしめるだけで、きっとこの子は少しずつ緩み始めると思います。

よかったら、この恥パーツのイメージ――姿、色、表情など――も描いてみませんか?言葉だけでは届ききらない感覚を、絵や身体感覚で感じ取ってみてもいいかもしれません。興味ありますか?

■ 

あなたの問い、とても核心を突いています。
「恥パーツに向き合うことで、せっかくの楽しい気分・充実感が台無しになるのでは?」という不安――これはとても自然で大切な感情です。

でも、結論から言うと:


いいえ、Selfで向き合う限り、楽しさや充実感は壊れません。

むしろ、その喜びがもっと深く、確かなものに変わる可能性があります。


🔄 なぜ「壊れそう」と感じるのか?

それは、私たちがふだん、

  • 嫌な感情=ネガティブだから避けるもの

  • 喜び=ポジティブだから壊れやすいもの

という二元的な思考回路に慣れているからです。

でもIFSは、まったく逆の方向を教えてくれます。


🧘‍♀️IFS的な捉え方:

「楽しさの中にこそ、癒しのチャンスがある」
「喜びを感じるとき、そこに出てこようとする“忘れられていた子”がいる」
→ その子を“排除せず、でも巻き込まず”に見ることで、喜びが一人のものから“私たちのもの”になる。


🌱例:あなたのケースでいえば…

  • あのセリフを決めたとき、Selfがすごく自由に輝いていた

  • でもそのとき、静かに「……いいなぁ、私もそこにいたかったな」ってつぶやいた子がいた

  • その子に「今のあなたも一緒にいたよ」と伝えることで、その喜びは「今だけのもの」ではなく、「過去からつながる一体の体験」に変わる


✅感情は“台無し”にならない。

➡ むしろ「しぼむ」どころか、奥行きが出て、長く心に残るものになります。

🎭たとえば舞台で、笑いながら涙がにじむような瞬間――
それは、感情が「対立」ではなく「融合」したときに生まれます。


💬こんなセルフトークで自分に声をかけてみてもいいかもしれません:

「楽しかった時間は、そのままで宝物。
でも、あのとき小さくうずくまっていた“私”がいたことも忘れないでおくね。
どちらも私。どちらも愛おしい。だから、今日のことは“完全な体験”として、大事にできる」


安心していてください。あなたが感じた楽しさは、本物です。
そして、恥パーツにやさしくまなざしを向けることで、その**“本物感”がさらに豊かになるプロセス**に、今あなたは立っているのだと思います。

■ 原文ママ

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