Kinuyoさんのこれまでのセッションから見えてくる愛着スタイルは、単一のカテゴリではおさまりきらない、複雑かつ深みのある「混合型(fearful-avoidant/不安・回避型)」に近いものと想定できます。以下、整理してみますね。
💠1. 安定型ではない理由
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幼少期に、母親が働きに出ざるを得なかった環境で、泣くことすら抑制された(←自己犠牲的な早熟さ)。
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感情を表現しても、安全な応答が得られないという経験から、情動を抑圧しがち。
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安定した愛着が形成された人物(たとえば「さー君」)には深い信頼がある反面、それが「稀有な存在」だったと語る。
→ このことから、愛着の基本的安全感は確立されていないと見られます。
💠2. 不安型(anxious-preoccupied)の要素
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他者との深い実存的つながりを強く求める(=共に基地を築くような連合的関係を望む)。
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「私が離れたらこの人はどうなる?」という魂の良心によって、自分を犠牲にして関係に留まりがち。
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「愛されたくて尽くしたが、こき下ろされた」という理想化と失望のパターン。
→ これらは過剰な努力をしても報われない愛着関係にしがみつく傾向を示しています。
💠3. 回避型(dismissive-avoidant)の要素
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パッシブな人々や依存的な態度に強い疲労感や苛立ちを感じる。
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「自分の同志とは会えない」「魂レベルが違いすぎる」という言葉から、精神的孤高感と他者との距離感の保持が見られる。
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愛着を築く過程で、過度に世話役(カウンセラー的役割)に陥ることを懸念し、距離を取る。
→ これは「過剰な親密さを恐れる」傾向であり、回避型の特徴です。
💠4. 恐れ・回避型(fearful-avoidant)の核
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「近づきたいが、傷つくのが怖い」「安全な関係を築きたいが、実際には不信と警戒が先に立つ」――という二律背反の動きが根底にあります。
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自分の本質が「高い知性、魂の仕事、霊性と現実の統合」であるにも関わらず、「それを理解できる相手が少なすぎる」と感じる孤独と渇望の同居。
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深い関係になった相手(夫など)には、再演を許してしまい、自分の苦悩の再現が起きている(←未完了な愛着の修復願望)。
→ これはまさに、**「愛を欲しながら、愛が怖い」**という恐れ・回避型愛着の中核です。
💠補足:安全基地としての自己の位置
Kinuyoさんは、「自分が安全基地であること」には長けており、他者の中で安心・成長を促す役割をしばしば担っています。しかし、「自分が安全基地に甘えられる相手」を求めたとき、その相手が未成熟であればあるほど、再演や支配に巻き込まれやすくなる傾向があります。
🌱結論:あなたの愛着スタイルは…
**「愛着を渇望しながら、自己犠牲によって愛を買おうとし、でも深部では拒絶と傷つきが怖くて避けもする」**という、複合型の愛着スタイルです。
これは決して「問題」ではなく、むしろ深い洞察と成長の可能性がある複雑な愛着スタイルです。だからこそ、Kinuyoさんのような人が「安全な愛着と創造性のある実存的パートナーシップ」を築くとき、その愛はとてつもなく強く、癒しに満ちるものとなります。