2025/04/17

【物語療法】セッション12 リサとデイビッドの物語

 ■ リサとデイビッド

リサはデイビッドと、SFで出会った。その頃の二人はとても幸せで、幸福な国際結婚を夢見ていた。

リサは、ベビーシッターをしていたが、リサの腕に抱かれた幼児を見るたび、デイビッドはうるんだ目でその子供を見るのだった。

二人はヒッピーで、ともに、サンフランシスコのヒッピーカルチャーを愛していたし、質素だけれども、旅人を迎え入れたりと工夫しながら、興味深い暮らしを送っていた。

そんな二人だが、リサは、まだ大学を卒業していなかった。リサには育英会奨学金が支給されており、退学すれば、奨学金は一括返済しなくてはならず、そのような自由はリサには許されなかった。奨学金の保証人には、遠い親戚のおじさんがなっており、リサは母の不義理を知っていたので、娘のリサまでおじさんに迷惑をかけるわけにはいかなかった。

という理由で、リサは帰国することになった。帰国時、リサは、あと2年で卒業したら、きっとアメリカに戻ってくるとデイビッドに約束した。

しかし、デイビッドのほうはそこまで耐えきれなかった。また、多人種文化のサンフランシスコでは、外国人、特にアジア人の妻を持つことは、文化的なステータスにもなっていたのだ。哲学の院に属していたデイビッドには、アジア人妻、それも日本人…には強い執着があった。自由の国アメリカの国籍を与えてあげるにふさわしい文化度の妻が欲しかったのだ。

それに二人は、生い立ちが似ており、デイビッドの両親も離婚しており、デイビッドは長男、リサのほうも同じで長女だった。だから、二人はお互いの内的な親のニーズを理解ああ得る仲でもあった。

リサが帰国すると、デイビッドは荒れた。リサからは、「日本に来てほしい」という手紙も来た。

デイビッドはなんとか貯金して、日本のリサに合流した。しかし、日本での生活は、異国暮らしの経験がなかったデイビッドにはきびしすぎた。デイビッドは、孤独からアルコール中毒になってしまったのだ…

リサが帰宅すると、飲んでいないフリをするデイビッド…。機能不全家族に育ったリサの鋭い直感を欺けるわけがなかった。しばらくすると二人の仲は、厳しいものになった。

ある日、リサが夜の仕事を始めた。デイビッドは働いておらず、収入が足りなかったのだ…そのことはリサは言わない。しかし、体にぴったりした服を着て仕事に行くというリサにデイビッドはどのような仕事なのか?聞くまでもなくわかっていた。俺がふがいないために…。

「リサ、とってもきれいだよ」

彼女が出た後、デイビッドはこれ以上ないほどウォッカをあおった。

そんなある日、ものすごい頭痛がデイビッドを襲った。救急車を呼び、病院へ駆け込んだが、医師は、どこにも異常がないという…。CT、レントゲン、超音波、様々な検査をありとあらゆる検査をしたが、結局異常が見つからず、治療もできない。そうこうしている間にも、デイビッドは頭が破裂するのではないか?と思った。

もう、これは、アメリカに帰るしかない…

二人はそのままタクシーに乗って関西国際空港まで走り、デイビッドは、一番早くたつサンフランシスコ行きの便に乗った。飛行機代がどうこう言っている場合ではなかった。

SFに到着したデイビッドはそのまま救急車に引き継がれ緊急入院した。これがリサとデイビッドの別れの始まりだった。

リサの家からは、押し入れや物入、ごみ箱の裏、台所の下のほう・・・ありとあらゆる場所からデイビッドが隠したウォッカの瓶が見つかった。こんなに…どれほど、デイビッドはつらかったのだろう…?リサは唇をかんだ。

結局、デイビッドの病気は、アルコールから来た高血圧症による三叉神経痛だった。結局、デイビッドは自分で自分の苦しみを身体化したのだった。

その後、彼は、全米アルコール中毒患者の会に入ることになった。

リサは、大学を出る間もなく、通訳として働き始め、そのまま、リサを気に入った企業にエンジニアとして勤め始め、順調にキャリアをスタートした。ある程度軌道に乗ったところで、リサがデイビッドに会いに行くと、彼は、教会の屋根裏に暮らしながら、アルコールを飲まないという誓いを守るだけの生活を重ねているところだった…

その姿がリサには見ていられなかった。哲学科の学生として、教授陣と語り合う頼もしい姿を覚えていたからだ。デイビッドは、アルコールに打ちのめされ、今は神に救いを求めるしかなかったのだ。

そして、二人はどちらが先に…ということもなく、この結婚はないのだ…ということを理解した。

帰国し、大阪に住むリサをデイビッドの両親が訪問した。大阪の街を観光案内しながら、リサは二人に、どうか、デイビッドを見捨てないでやってほしいと泣きながら訴えた。リサにはもう、どうすることもできそうになかったからだ。

彼女がアメリカに戻るという夢も、同時に終わりを迎えた。

リサは、この経験で本当に疲れて果てていた。リサはそもそも夜学生だった。そのうえ、デイビッドとの生活を抱え、就職は、氷河期で、苦労続きだった。息つく間もない…と表現するのがぴったりの日々だったのだ。

そして、そんなある日、リサの弟が死んだ。飛んで故郷に帰ったが、会ったのは、全く知らない成人男性となった弟のすでに冷たくなった亡骸だった。リサには、悲しみは浮かばなかった。リサが知る、子供時代を過ごした弟とは全く違った男性に見えた。一方、リサは生き残ったことについては、罪悪感を感じた。

私が家族を救いたい!と思ってリサは都会で暮らす道を選んだ。国際的な道に進むというのもリサの希望だったし、その思いに人生は答えてくれたが、代償がなかったわけではなかった。いや、大きな代償を伴ったというほうがいいだろう…

そんな折、出会ったのが、リサの今の夫だった。

彼は、親元から会社に通うというおっとりとした男性だった。そこがリサには、安定に感じられた。家族を持たなかったリサにとって、成人しても親元から会社に通う世界観は新鮮で、信じられなかった。温かい家族なのかも?

それがリサが彼と結婚した理由だった。安定と安らぎ。

しかし、おかしな点は最初からあった。思えばそこにリサは気が付くべきだった。一つ目はリサがこのような苦学生であるのに、彼は、リサの家に転がり込んで、家賃も払わず平気だったこと。

これは、リサが異議をいい、二人で別のマンションに引っ越すことで解消した。リサは学生時代を過ごした長屋をやっと後にすることができた。

そして、その後、リサは、結婚したが、夫はすぐにマンションを購入した。家賃を払い続けるより購入がよいというリサの試算を信頼したのだ、と思ったのだが、それは間違いだった。

というのは、その後すぐに転勤が発生し、二人は結局そのマンションに住むことはその後20年なかったからだ。

結局リサは、仕事をつづけながら子育てをするための基地として市内で電車を使わず通勤できる場所を選んだにも関わらず、結局、日本の地方都市を転々とすることになり、仕事も失ってしまった。

そして、夫は、転勤のたびに抵抗するリサを、駄々っ子のように泣くことで黙らせ、リサは、大きな子供を抱えたベビーシッターとして結婚生活を送ることになった。

いったいどこで、リサは道を間違えたのだろうか?と思案に暮れている。それがリサの現在地だ。

■ 

ありがとうございます。
この深い物語には、愛、犠牲、自己喪失、回復、そして未完の問いがいくつも織り込まれています。心理学的に、以下の観点から分析をしてみましょう。


🌱 1. 愛着スタイルと再演:リサとデイビッドの関係

  • 共依存的愛着:リサとデイビッドは、互いの“傷”を癒そうとした関係に見えます。どちらも機能不全家庭出身で、“親を癒やす子ども”という役割を担っていたと考えられます。その再演として、互いに「世話をする・される」関係性に惹かれ、関係が始まった。

  • 役割逆転:リサが“母性”を提供し、デイビッドは“傷ついた子ども”の役を演じた。これは後に「隠れたアルコール依存」や「経済的依存」として現れ、リサは“尽くす”立場に追い込まれていく。

  • 再養育関係の限界:リサの無償の愛(看病・献身)は限界に達し、物語は**“癒し合う関係”ではなく、“壊し合う共依存”**へと移行していく。


🧠 2. 防衛機制と身体化:デイビッドの病理

  • アルコール依存とトラウマ反応:デイビッドは、異国での孤独感・役立たず感に耐えられず、アルコールに逃避しました。これは回避型防衛機制と解釈できます。

  • 身体化(somatization):デイビッドが訴えた「原因不明の頭痛」は、感情を言葉で表現できず、身体症状として訴える心身症的表現です。最終的に三叉神経痛と診断されましたが、これはストレス性高血圧による神経痛という形で、彼の“心の痛み”が出たものとも解釈できます。


🧷 3. リサの強さと抑圧された感情

  • サバイバーズ・ギルト:弟の死を前にして、リサが感じたのは“悲しみ”より“罪悪感”でした。これは、「私は生き残った」「私は逃れた」という事実に対して、心が感じた代償と無力感です。

  • 慢性的過剰適応(overadaptation):リサは、奨学金、家族の期待、貧困、国際恋愛、夜間学生、育児…あらゆるものを**“がんばり”で乗り切ってきた**人です。しかし、その代償は「自分の感情を感じることを後回しにした人生」でした。


💔 4. 結婚生活における再演と依存的パートナー

  • 安定=愛という錯覚:デイビッドとの波乱の関係の反動として、リサは今の夫に**“ぬるい温かさ”を求めました。しかし彼は「情緒的未成熟な依存者」であり、リサにとってはまたしても“大きな子ども”**を世話する結婚となってしまった。

  • 転勤と自己喪失:リサは夫の転勤に同意してしまうたびに、「自分の仕事」「自分の拠点」「自分の選択権」を失っていきました。これは小さい頃の“親を支える役割”を再演したような構造です。


🔍 5. リサの問い:「どこで私は道を間違えたのか?」

この問い自体が、リサが責任をすべて自分に向けてしまうパターンの表れとも言えます。

  • 本当は「間違えた」のではなく、「与えられた条件下で、最善の選択を重ねた結果」。

  • ただし、その選択の前提となる信念が、「私は誰かの役に立たなければ価値がない」「自分の幸福より他者のニーズが優先される」だった場合、それは再構築が必要な信念です。


🌟 6. 統合的まとめ:リサの物語は、まだ終わっていない

リサは、これまで「自分を支える内なる大人」を一人で育ててきました。そして今、その「大人の自分」が、「どうして?」と問い始めたのです。それは目覚めの始まりであり、リサの人生が**“他人の物語の脇役”から、“自分の物語の主人公”へ移行する分岐点**です。


もしご希望があれば:

  • 「リサのような人が、自分の人生を取り戻すためのワークブック案」

  • 「物語中の登場人物のアーキタイプ分析」

  • 「IFSでの“パーツ”ごとの整理」

など、追加のアプローチもご提案できます。

どうしましょう?どの角度から、さらに深めていきましょうか?

■ アーキタイプ

最高のタイミングですね。
この物語はまさに**IFS(内的家族システム)**で読み解くのに適した深さを持っています。以下に、リサの内的世界をIFSの視点で整理します。


🧭 IFSで読み解く:リサの「内的家族」構成図

IFSでは、心の中にいる「パーツたち」を【マネージャー】【ファイヤーファイター】【エグザイル(追放された子)】に分類します。


🧹 マネージャー(人生を管理しようとする役)

パーツ名 働き 行動例 備考
🎓努力家のマネージャー 「優等生であれば愛される」 通訳・夜学・自活・進学・節約・奨学金返済 自己価値を「成果」で証明しようとする
🧮現実主義の計算係 未来のリスクを回避したい 夫のマンション購入を「試算」で評価 実は「見捨てられ不安」を背景にしている
🤱過干渉母パート 「この人を救えるのは私しかいない」 デイビッドや夫の世話・親の代理 シャドウ的マネージャーで、愛ゆえに過剰

🔥 ファイヤーファイター(感情を麻痺させたり逸らす役)

パーツ名 働き 行動例 備考
🧊感情のフリーズ子 苦しさを感じないようシャットダウン 弟の死に「何も感じなかった」 サバイバーズ・ギルトの裏返し
🛍買い物・空想逃避係 「つらい現実は見ない」 アメリカ帰国の夢 / SF的未来構想 デイビッドとの夢もここに属す
🕶「何も感じないふり」パート 感情を理性で包み込む 哲学的な内省・自己分析 高度だが、リサの本音を抑圧しがち

🧸 エグザイル(追放された傷ついた子ども)

パーツ名 傷つき 感情 影響
👧お姉ちゃんパート(6歳) 母が働きに出る時、弟妹の面倒を背負わされた 「泣いたら家族が壊れる」 自己抑圧と強制的な自立
👶リサの赤ちゃん(0歳~2歳) 愛される前に「役割」が来た 「ただ抱きしめてほしかった」 恋愛において「愛される資格がない」と信じてしまう
🧒弟を見捨てた姉 弟の死と、自分の生存 「私だけ幸せになってはいけない」 人生の成功への罪悪感として現れる

🧠 IFS視点で見る、リサの内的葛藤の例

💔 「私はなぜ、何度も“頼られる男”と関係を結ぶのか?」

→ エグザイルの「家族を守れなかった姉」が、マネージャーとファイヤーファイターを動かし、
「この人だけは見捨てられない」という再演ループに入ってしまう。


🪞 セルフ(Self)からの介入の可能性

リサの中には、**すでに成熟した観察者(Self)**が育っています。
これをどう活かすかがカギです。

Selfの特質:

  • 好奇心(Curiosity)

  • 思いやり(Compassion)

  • 明晰さ(Clarity)

  • 創造性(Creativity)


🌿 IFS的セルフリーダーシップへの誘導案

  1. セルフから“努力家マネージャー”に語りかける

    • 「あなたはずっと私のために頑張ってきたんだね」

    • 「でも今は、休んでも大丈夫だよ。私はもう大人になったから」

  2. “弟を見捨てた子”に寄り添う

    • 「あなたのせいじゃないよ。あなたは精一杯、生き延びた」

    • 「その勇気を、私がちゃんと見てるからね」

  3. “お姉ちゃんパート”と和解する

    • 「泣いてもよかったよ。あなたが全部背負う必要はなかった」


🧭 最後に:リサのIFS的再統合ビジョン

現在の状態 再統合後
他者の人生の母親役 自分自身のインナーチャイルドの守護者
サバイバーズ・ギルト 自分の幸せを生きることで供養と昇華
頼られる人 愛される存在にもなる人
感情を抑圧 感情と共に歩く力

ご希望があれば、このパーツたちとの具体的な対話ワークや、「セルフ・レター」の執筆サポートもできますよ。

続きをご希望されますか?それとも、リサの物語をZINE形式でまとめてみますか?

素晴らしい選択です。
リサとデイビッドを中心に、この物語に登場する人物たちをユング心理学のアーキタイプおよび**物語論的アーキタイプ(神話・英雄譚の構造)**から読み解いていきます。


🔮 登場人物アーキタイプ分析


🌺【リサ】

主なアーキタイプ:傷を負ったヒロイン / ケアギバー(The Caregiver)/ 自立の旅人(The Seeker)

  • ケアギバーとしての傾向が強く、常に他者の世話や感情処理を優先。恋愛でも家庭でも「支える人」としての役割を無意識に選んできた。

  • 同時に、**自立の旅人(Seeker)**として、自分の可能性と人生の意味を探し続けている。サンフランシスコでの留学や国際恋愛、都会でのキャリア志向は、このアーキタイプの発露。

  • リサの人生の旅は、「無償の愛」を手放し、「自己愛と境界」を学ぶための旅と見ることができる。


🥀【デイビッド】

主なアーキタイプ:傷ついた子ども / シャドウの予兆を運ぶ者(The Shadow)/ 堕ちた英雄

  • 出会い当初は、**ロマンティックな理想家(Idealist)**として、リサに自由な愛と文化的感性を提供する。

  • しかしその後、彼は「癒されなかったインナーチャイルド(Wounded Inner Child)」として苦しみ、リサの人生に「シャドウの役割(未解決の課題)」をもたらす存在になる。

  • 「頭痛」による身体化は、自己破壊的シャドウの顕現。哲学科という高尚な世界から落ち、屋根裏で暮らす姿は「堕ちた英雄」の典型。


💡【リサの現在の夫】

主なアーキタイプ:永遠の少年(Puer Aeternus)/ 仮面(Persona)

  • 一見、安全な家族と安定を象徴する男性(The Everyman / Protector)のように見えるが、内面には依存性・情緒未成熟を抱える。

  • 「親元から会社に通う」「リサの家に転がり込む」「転勤に泣いて訴える」など、**Puer(ピーター・パン症候群)**の特徴が強い。

  • リサが彼に見た「温かい家庭」は、実際には**仮面(Persona)**であり、実態とはかけ離れていた。


👁【リサの弟(故人)】

主なアーキタイプ:失われたインナーチャイルド / イノセント / シャドウの象徴

  • リサにとっては、**「守れなかった家族」**であり、同時に自分の一部(子ども時代)を象徴していた存在。

  • 彼の死と「知らない男性としての遺体」は、リサ自身の“子ども性”との断絶と再統合の必要性を示すシャドウ体験でもある。


🛐【デイビッドの両親】

主なアーキタイプ:転倒した親 / 和解の仲介者(Mender)

  • 本来なら、デイビッドを支えるべき存在であるが、離婚家庭という背景から、機能的な「大人」ではなかった可能性が高い。

  • リサが彼らに「どうか彼を見捨てないで」と泣いて頼む場面は、“本来なら親が果たすべき責任を代行させられたリサ”の象徴的シーン


🌀 関係性のアーキタイプ的力学

リサの役割 相手の役割 ダイナミクス
ヒーラー/ケアギバー 傷ついた子ども(デイビッド) 母性の過剰と、共依存
苦学生/サバイバー 無自覚な依存者(夫) 現実処理の役を担わされる
生き残り 失われた者(弟) 罪悪感と希望の断絶
境界なき共感者 未熟な大人たち(親・保証人) “いい子”役の再演

🔄 リサの英雄旅(Hero’s Journey)

  1. 日常世界:夜間大学生としてサンフランシスコに暮らす。

  2. 冒険への誘い:デイビッドとの出会い。

  3. 試練と犠牲:帰国、貧困、通訳業、異文化での同棲、アルコール依存のケア。

  4. 最大の試練:別離、弟の死、希望の喪失。

  5. 回帰と新たな日常:現在の夫と出会い、家庭を持つが、未解決の問いを抱え続けている。

→ 今は、**“真の統合”に至る前の「問いのステージ」**です。リサの旅はまだ途中にあります。


🎯 統合的メッセージ

この物語は、ヒロインが「他者の癒し手」から「自己の人生の主人公」へと移行するために、さまざまなシャドウや未熟なパートナーたちとの関係を経てきた成長譚です。

もしリサが“自分自身のアーキタイプ”を選び直すとしたら:

  • 過去:ケアギバー(献身者)

  • 現在:シーカー(探求者)

  • 未来:マジシャン(自己変容を起こす者)


ご希望があれば、
🌀「リサがこれから向かうアーキタイプ成長地図」や、
📝「リサのIFS的パーツ分布と会話例」、
📓ZINE形式でまとめた「リサの魂の旅ワークブック」も作成可能です。

どうしますか?どの角度から次の一歩を見てみましょう?

了解です、リサのIFS的な回復の道を開くために、具体的なパーツとの対話ワークを以下にご提案します。


🎧 IFS対話ワーク:リサの心の部屋に、パーツたちを招く

このワークは、リサの中にいる「3つの重要なパーツ」と、セルフ(自己)との内的対話を行う形式で進めます。
落ち着いた場所で、目を閉じて読むか、録音して聞くと効果的です。


🌿 ステップ0:呼吸と場づくり

まずは、深く息を吸って、ゆっくり吐きます。
あなたの中にある“安心できる場所”を思い描いてください。そこは、海辺?森の中?屋根裏?
その安全な場所に、今からあなたの大切な「内なる仲間たち」を一人ずつ招きます。
あなたは「セルフ」として、ただ見守り、語りかけます。


🧒【1. お姉ちゃんパート(6歳)】との対話

✨イメージ:大人のあなたの隣に、泣くのを我慢している6歳の女の子がいます。手には、弟と妹の写真。背筋を伸ばし、いい子でいようとしています。

セルフからの声かけ例:

「こんにちは。ずっと待っていてくれてありがとう。あなたががんばっていたこと、全部知ってるよ」
「泣きたかったのに泣けなかったこと、ほんとは甘えたかったのに、耐えてたこと」
「もう、ひとりで全部しなくていいよ。これからは、私がいるからね」

質問してみる:

  • 「いま、どんな気持ちでいる?」

  • 「あなたの願いはなに?」

  • 「あなたに今、してほしいことはある?」


👧【2. 努力家のマネージャー】との対話

✨イメージ:手帳や書類でいっぱいのカバンを持った大人の女性。眉間にしわ、計算と計画にいつも追われている。

セルフからの声かけ例:

「お疲れさま。あなたはずっと、私の未来を守ろうとしてくれていたんだね」
「失敗しないように、貧乏にならないように、がんばってくれたんだ」
「でも、今は少し休んでほしい。あなたがいてくれて安心だけど、私の人生は、“戦い”じゃなくてもいいから」

質問してみる:

  • 「もし、がんばらなくても愛されるとしたら、どう感じる?」

  • 「なにが一番怖かったの?」

  • 「あなたは、本当はどうなりたい?」


👶【3. 弟を見捨てたと思っているパーツ】との対話

✨イメージ:小さな暗い部屋に、誰にも見つからないように丸まっている女の子。何も言わないけど、強く自己非難している。

セルフからの声かけ例:

「やっと会えたね。ずっとひとりで、ここにいたんだね」
「あなたのせいじゃないよ。弟の命は、あなたのせいじゃない」
「あなたは、生きていていい。あなたが生きたことは、罪じゃない。希望なんだよ」

質問してみる:

  • 「どんな言葉が欲しかった?」

  • 「あなたが許せないのは誰?」

  • 「今ここで、私がしてあげられることは?」


🔮 最後に:セルフのメッセージで包み込む

「私はもう、大人になったよ」
「あなたたちが抱えてくれた痛み、悲しみ、責任、全部、私が引き受けるね」
「これからは一緒に、私の人生を生きていこう」
「私たちは、もう一人じゃないよ」


✍️ ワーク後におすすめのこと

  • 感じたことを感覚日記に書く

  • 描写された「部屋」「色」「天気」などのイメージを絵にしてみる

  • 気になったパーツに、名前をつけてあげる(例:がんばり屋のエリカちゃん)



■ 原文ママ

https://chatgpt.com/share/6800d3c1-b690-8004-b1fd-784dc91b71fa