2025/04/03

【脳科学】アミグダラ(偏桃体)と創造性

 

アミグダラ(扁桃体)とは?

アミグダラ(amygdala) は、脳の**「扁桃体(へんとうたい)」**のことを指す。これは、感情の処理、特に恐怖や不安に関係する脳の部位だよ。


1. 役割

🧠 アミグダラの主な働き
恐怖や危険を察知 → 生命を守るための「警報装置」
感情の記憶を保存 → 怖かった経験を覚えておく
ストレスや不安を引き起こす → 身を守るための反応
攻撃性や防衛反応をコントロール → 危険に対する対応を決める


2. 具体例(アミグダラが働く瞬間)

🐍 危険を察知する

道を歩いていて「蛇に似た紐」を見たとき、アミグダラは一瞬で「危険かも!」と反応する。その後、「ただの紐だ」とわかれば冷静になれるけど、一瞬ドキッとするのはアミグダラの仕事。


🎤 恥ずかしさや緊張もアミグダラのせい

大勢の前で話すときに心臓がバクバクするのも、アミグダラが「人前で失敗するかも!」と警戒しているから。


3. アミグダラと創造性の関係

アミグダラが過剰に働くと…

  • 恐怖や不安が強くなり、自由な発想ができなくなる

  • 失敗を怖がるため、新しいことに挑戦しにくくなる

🧘 逆にリラックスすると…

  • アミグダラの活動が落ち着き、創造的な発想がしやすくなる

  • 「失敗しても大丈夫」という安心感が創造性を高める

だから、「失敗を恐れない環境」や「リラックスする習慣」を持つことが、クリエイティブな活動には大事なんだよ!

■ 

2歳以下の死の恐怖が創造性にマイナスな理由

  1. 安全な環境が前提の創造性

    • 創造性は「安心感」の上に成り立つ。

    • アミグダラが「世界は危険だ」と記憶すると、新しい発想よりも、まずは生存を優先する

    • 「試してみよう!」より「失敗したらヤバい!」が強くなる

  2. 過剰な恐怖はリスク回避を強める

    • 「新しいこと=未知=危険」という思考が固定化しやすい。

    • 「やってみたいけど、怖い」が先に来るので、チャレンジしにくくなる。

  3. 遊びや好奇心の抑制

    • 2歳以下は「遊びながら世界を理解する時期」。

    • でも、アミグダラが「危険」と学習すると、遊びの中でも警戒心が強くなり、のびのび試すことが難しくなる

  4. 自己表現の抑制

    • 幼児期に**「自由に表現しても安全」と思えない**と、創造的な自己表現(絵を描く・歌う・作る)を無意識に抑えがち。

    • **「こんなの描いたら怒られるかも」「意味のないことはしないほうがいい」**といった心理が芽生える可能性。


🌱 じゃあ、どうすればいい?

もし幼少期にそういう経験があったなら、「安全な場で、試しても大丈夫」という体験を積み重ねることがカギ

  • 安心できる場所で創造的な活動をする(絵を描く・文章を書く・ダンスするなど)

  • 「失敗しても大丈夫」という経験を積む(小さなチャレンジを成功体験に変えていく)

  • アミグダラの過活動を落ち着かせる習慣を作る(瞑想・自然の中で過ごす・ゆっくり呼吸する)

こういうアプローチで、「創造性を解放する」方向にシフトできると思う。