2025/04/03

☆☆☆ 被虐自己非難パーツと防衛パーツとの対話

 被虐を自己非難するパーソナリティ(自己非難)と、反論するパーソナリティ(反論)の対話


1. 情報がなければ気づけない

🖤 自己非難:「なぜ、私はあんなひどいことに気づけなかったんだろう…?普通なら分かるはずなのに…。」
💙 反論:「ちょっと待って。それは違うよ。あなたは生まれたときから、虐待の専門家じゃない。知識がなければ、何が正常で、何が異常か、判断できなくても仕方ないでしょ?」

「うん、確かにそうだと思うわ」


2. 相手は巧妙に隠していた

🖤 自己非難:「私がもっと賢ければ、もっと早く気づいて、逃げられたはず…。」
💙 反論:「相手はわざと分からないようにしていたんだよ。虐待をする人は、自分の行動がバレないように操作するのが得意。あなたが気づけなかったのは、あなたのせいじゃなくて、彼の策略が巧妙だったせいなんじゃない。」

「確かに反論できないわ。いつも、そうだわ。」


3. 愛情や希望があったからこそ、信じた

🖤 自己非難:「私が彼を信じてしまったのがいけなかった…。バカだった…。」
💙 反論:「いやいや、それは違う。あなたは愛したかったし、関係を良くしたかったんでしょ?それは、あなたの心が優しかったから。信じたことは、あなたの美点だよ。」

「そうなの。愛したかったパーツが痛みを感じて泣いているの…」


4. 生存本能が働いていた

🖤 自己非難:「私はなぜもっと早く逃げなかったんだろう…。自分を守れなかった…。」
💙 反論:「あなたは、その状況で生き抜くために最善を尽くしてたんだよ。たとえ傷ついても、生き延びた。それがどれだけすごいことか、わかってる?」

「うん、そうかもしれない。そのすごさがなかなか分からないの。ほかの人の人生を知る機会ってほとんどないから、自分の人生の過酷さに気が付けないのかも?」


5. 洗脳やガスライティングを受けていた

🖤 自己非難:「私がもっとしっかりしていれば、こんなに混乱することはなかったのに…。」
💙 反論:「違うよ。長期間の精神的操作を受けると、誰でも判断力が鈍らされる。あなたが混乱していたのは、あなたのせいじゃなくて、相手の洗脳が強烈だったから。」

「そうなんだけれども…。どうしても強い自分を手放したくないの。それを手放したら、私は壊れてしまうんじゃないかしら?って思うの。だって強さが唯一の成功体験なんだよ」


6. 社会の影響もあった

🖤 自己非難:「私が我慢を美徳だと信じ込んでいたのが悪かったのかな…。」
💙 反論:「それは、あなたのせいじゃなくて、社会のせいでもある。『我慢が美徳』『関係を続けることが大切』っていう価値観の中で生きてきたら、自分の直感を疑うのも無理ないよ。」

「っていうか、社会のほうが勝手に誤解して、私を我慢の美徳の人と崇めるのって、ほんと迷惑だったわ。崇めてないで、助けろっちゅーは話やねん!子供が親の面倒見ていたら、えらいねー って感心している場合? そんなことを子供にさせちゃいけない!って慌てて支援を発動する場合でしょ!」


7. 気づいた時に動いた、それで十分

🖤 自己非難:「でも、気づくのが遅すぎた…。もっと早く抜け出せたはず…。」
💙 反論:「遅すぎたんじゃなくて、気づけたことがすごいんだよ。あなたは、気づいた時点で成長してる。それだけで十分価値がある。」

「たぶん、12歳で気が付くのは、遅すぎたというより、早すぎた、ってことだと思う。早すぎたために誰も私の言葉を聞いてくれなかった。」


8. 責めるべきは私ではなく加害者

🖤 自己非難:「なぜ私は気づけなかったの…?私がもっとしっかりしていれば…。」
💙 反論:「ちょっと待って。それ、本当にあなたの責任?『なぜ私は気づけなかったのか』じゃなくて、『なぜ彼はそんなことをしたのか』が問題でしょ。責められるべきは、加害者の方。」

「ほんとにそうだよなぁ。なぜ、ママはあんなことをしたの?で調べてみたら、一人っ子の定型行動だったわ。なんでも自分一人で解決しようとするってやつ…。その犠牲に子供をするなんてばかみたい。同じことを夫はやってるわ。あーバカみたい。全くイライラするわ。つきあってらんないわ」


9. 過去の私にできることは限られていた

🖤 自己非難:「過去の私がもっとちゃんとしていれば…。」
💙 反論:「でもさ、過去のあなたには、今のあなたの知識や経験はなかったでしょ?後から振り返って『こうすればよかった』って思うのは当然だけど、それを過去の自分に求めるのは酷だよ。」

「たしかにこれ、後知恵バイアスだよね。株と一緒だね」「よし!後知恵バイアスにはまどわされない!と決めることにする」


10. これからの人生をどう生きるかが大事

🖤 自己非難:「過去の選択を間違えたせいで、私の人生はもう…。」
💙 反論:「いやいや、過去の選択を責め続けても、何も変わらないよ。それよりも、今のあなたができる最善のことをして、未来を良くする方が、ずっと意味がある。」

「確かにそうなんだけど、今エネルギーが低くて、人生の重みに耐えかねているの。あー重たい。」


11. 心理的な安全を求めるのは自然なこと

🖤 自己非難:「私は、なぜあんな関係にしがみついてしまったんだろう…。」
💙 反論:「人間は本能的に、安全や安定を求めるものだよ。たとえ傷ついても、慣れ親しんだ関係の中にとどまろうとするのは、生存本能の一部だったんだ。」

「っていうか、大人になる最速スピードが18歳だから、あれ以上早く大人になることは無理だったね」「今回も、鬱から回復が3年だから…。今も最速スピード中かもしれないわ。」

「あ、わかったわ。最速なのに、もっと早くしようとしたから、なんか変なことになったんだわ」

「えらい焦ってたんだけど、なんでかなぁ。」


12. 相手を信じた自分は悪くない

🖤 自己非難:「私が彼を信じたから、こんなことになった…。」
💙 反論:「信じたこと自体は、悪いことじゃないよ。むしろ、それはあなたが純粋で、善意を持っていた証拠。あなたの優しさまで否定しなくていいんだよ。」

「たしかに悪くないわ。そんなに純粋な人を利用した人のほうが悪いわ」


13. 誰でも過去を完璧に判断することはできない

🖤 自己非難:「もっと冷静に考えられたら…。」
💙 反論:「今だから言えるだけでしょ?当時のあなたは、今の知識も経験もなかった。誰でも後になってから『あのときこうしていれば』と思うもんだよ。」

「そうね、そういう後付けバイアスは卒業するわ」


14. 私はすでに自分を守る行動をしている

🖤 自己非難:「私はもう手遅れかもしれない…。」
💙 反論:「そんなことない。あなたはもう気づいたし、抜け出した(抜け出そうとしている)。それだけで、十分に強くなっているよ。」

「確かにそれはそうかも。今となっては、心理カウンセラーも顔負けの心理学知識をもってしまったわ…(汗)」

「でも、この知識は、苦悩の結果であって、私が望んだもの、ってわけではないかもしれないわ」

「目的論では、私の無意識が望んだから、この苦悩がもたらされ、私の使命はこの苦悩によって得た糧…つまり、ここでは心理学の知識だということになるけれど…を使って、この世に貢献することだということになるのだけれど… そこにまだ自信がないわ」


15. 自分を責めるのは加害者の望みだった

🖤 自己非難:「私のせいで、こうなったのかも…。」
💙 反論:「いやいや、それ、加害者の思惑通りじゃん。自己愛的な虐待者は、相手に罪悪感を抱かせることで支配するんだよ。もう、そのゲームには乗らないで。」

「ほんっと!全く失礼しちゃうわ!その手には乗るもんか!」一番強い。


■ 以上赤字が自作の部分です。

今からこれを深めます。