■ “誤解されても、やるべきことをやる強さ”を選んできた人パーツとの対話
“誤解されても、やるべきことをやる強さ”を選んできた人なんだと思う。
その強さの奥には、
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「自分が信じるものを実践すること」
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「誰かを助けるためには、自分が誤解されてもいい」という覚悟
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「本質はいつか届く」という、信念に近い希望
が、あったんじゃないかな。
■ パーツワーク
🌱あなた(セルフ):
こんにちは。さっき、あなたの声が聞こえたよ。
誤解されて、すごくつらかったんだよね。
今、少しだけ、話してくれる気分かな?
💔誤解されてつらかったパーツ(仮名:ミナイデちゃん):
「見てるふりして、本当の私なんか誰も見てない。うわべだけで、“強そう”とか、“賢そう”とか、勝手に決めつけて。中のこと、ちゃんと聞こうとしてくれた人なんて、いなかった…」
🌱あなた(セルフ): 「そっか…“ちゃんと見てくれないくせに、見たふりだけはされる”って、すごく寂しくて、腹が立ったよね。見えないところで、どんなに努力してたか…どれだけ努力してきたか…。そんなの、誰も知らなかったのに。」
💔ミナイデちゃん:
「うん… 見せたら、きっと、憐れまれるし、誤解される、と思ってた。“私だって、英語が話せたら、できた”とか、”俺だって、吉田さんと登ってたら、これくらいできた”とか、”俺だって私だって、私を同じことができた”ってみんな言うの。でも実際は、機会があっても、それをやろうとすらしないし、私と同じことは、絶対にみな、やらないのよ。弱虫だから!
それなのに、私が持っているものは、うらやみ、結果だけを渡せ!というのよ… その逆もあるわ。
そんな大変な世界を生きてきたんですね、かわいそうに、とか…。なにそれ。マウント?
私はかわいそうなんかじゃないわ!全部、自分の手で選んできたのよ。
こんなわけで、結局、私のことをわかってもらおうという努力をしても、失望しかないの。だから、わかってもらおうとすること自体を、やめたの。」
🌱あなた(セルフ): 「わかるよ。見せることでまた傷つくの、いやだったんだよね。ばかばかしいって。でも、私は違うよ。私はあなたの中のほんとうの気持ち、ちゃんと見たいし、知りたいんだ。あなたが守ってきたもの、大事にしたいんだよ。」
💔ミナイデちゃん:
「ほんとうに…? 私は自尊心っていうのを守ってきたんだよ」(ちょっと誇らしげ)
🌱あなた(セルフ):
「そうだったの。一人で頑張ってきたんだね。あなたは、わたしの中でずっと頑張ってきた、大切な一部だよ。誤解をされながらも、黙って耐えて、がんばってたんだね。ありがとう。もう少しここで、ゆっくりしていっていいんだよ。」
■ ミナイデちゃんの本音
💔ミナイデちゃん:
「ありがとう…でもね、自己開示すると、やっぱり、“どうせ、また利用されるんでは?”って思っちゃうの。“強い子”である本質を明かせば、みんな私をほめる。でも、ほめられるたびに、苦しくなるの。“ほら、また誤解された”って…もう、どうしたらいいのか、わからないの。」
🌱あなた(セルフ):
「うん…“ほめられる=期待される=また役割を押しつけられる”って感じてたんだね。
それ、しんどかったよね。本当はただ、素のあなたを、そのまま受けとめてほしかったんだよね?」
💔ミナイデちゃん:
「そう…『ただ、きぬよちゃんってそういう人なんだーだけでいいのに』って思ってた。
答えを出すわけでもなく、アドバイスをくれるわけでもなく、ただ、“そうだったんだー”って言ってくれる人が、ひとりでもいたら、って…」
🌱あなた(セルフ):
「今、それをしに来たよ。私はあなたのセルフ。いつでも、ここにいるよ。役割を背負わせたりしない。ただ、あなたと一緒にいるために来たんだよ。静かに、そっと、ここに。」
💔ミナイデちゃん:
「…そう、よかった。どうも、いろいろ総合すると、私は強い子みたいなの。でも、それって、どうしたらいいのか?わからない。強い子だからって、友達がいらない、なんてことはないわ。だって、いたらもっと強くなれて楽しいってことなんだから。
私は強がり、なんではなくて、“本当に実際強かった”の。本人も、びっくりよ。強がっているだけだってずっと思っていたから。強がっているうちに強さが本質になってしまったのかしら? 本当は私は弱いのよって言えたら、どんなにいいか…だって、それなら誰だってわかりやすいストーリーでしょ?」
🌱あなた(セルフ):
「そうだったんだね。もしかして、自分を持て余しているのかな?」
💔ミナイデちゃん:
「……うん、そうなの。一体、私は”この強さ”をどうしたらいいの? こんなになんでもかんでも一人でできるようになっちゃって?どないしよ?」
🌱あなた(セルフ):
「そうだったんだね。でもさ、一人でできるからって、一人でやらなくてもいいよね?」
💔ミナイデちゃん:
「……うん。でも、「お前は一人でやれる子って看板だろ、なら一人でやれよな!」って誰かがいうの。これって誰?」
■ 守り人
🌱あなた(セルフ):
「それ、大事な問いだね。『お前は一人でやれる子って看板だろ』って言ってくる声…。それは、あなたを守ろうとしてきた、別のパーツかもしれないね。ちょっと呼んでみようか、その“看板を掲げさせてきた子”。きっと、あなたが無力に見えたら、もっとひどいことが起きると信じて、先に“強くあれ”って、盾を渡してきたんじゃないかな。」
💼登場パーツ(仮名:マモリビト):
「俺だよ。ミナイデをせめているのは俺だよ。“強くあれ、できる子でいろ”ってな。そうしないとな、あいつ間抜けだから、ナメられて、利用されるんだよ。あいつのお人よしもいい加減にしろってレベルだよ。なんでもただであげまくるんだから。あいつは、傷ついても黙ってやり続けたんだ。だから今があるんだろ?それをただで配りまくるお人よしだよ」
🌱あなた(セルフ):
「うん、マモリビト。あなたが叱咤激励してくれたこと、ちゃんとわかるよ。あなたは、ミナイデちゃんを支えて、誰よりも早く動いてくれてたんだよね。その察知力、ほんとうにすごいよ。でも、今、ミナイデちゃんは、“強い子には友達なんかいらないってスローガンをちょっとだけ変えてみたい”って言ってるんだ。”強くて楽しい子に友達いれば、勇気100倍”ってスローガンさ、どうだい?」
それはお前に背を向けることじゃない。お前がさっと検知したからこそ、あいつがあの程度の搾取され具合で済んできたんだよ。丸裸にされてしまうところだったからな。でも、あいつも、楽しくやりたいのさ。」
💼マモリビト:
「……でも、それって、俺の役目が終わるってことか?」(ショックを受けている)
🌱あなた(セルフ):
「終わりじゃないよ。役目は“変わる”だけ。これからは、ミナイデちゃんが“強い子だとしても助け合う”ってとき、その気持ちを受け取れるように、おとなしくしていてくれる?それで、君はチェックする役に変わってくれないかな?
例えばさ、アラーキーが、俺がロープ持つってとき、「なんの魂胆だ?」って言ってくれたじゃないか、あれナイスワークだったよ。
今度は、“君と一緒にやろう”って言える相手と仲良くなる時にさ、後押しする力としても、そばにいてほしいんだ。」
💼マモリビト:
「……なるほどな。俺は、“お前ひとりで頑張れ”っていうしか、あいつを傷つきから守る方法を知らなかった。でも、やり方は、それだけじゃないかもしれないよな…少し考えるよ。ミナイデのために、な。」
💔ミナイデちゃん:
「……ありがとう、マモリビト。あなたがいたから、私は“恥をかかない強さ”を保てたんだよね。でもね、もうそろそろ、“恥をかいても大丈夫な強さ”をやってみたいの。」
🌱あなた(セルフ):
「それ、すてきだね。“恥をかいても大丈夫”、それってほんとうの信頼の芽かもしれないね。ミナイデちゃん、マモリビト、ふたりとも、ここにいてくれてありがとう。
これからは、“見せる勇気”も、“一緒にやる力”も、育てていこうね。」
☕️(お茶の湯気が、ほんのりあたたかく立ちのぼる)
■ 要約
もちろんです。以下は、IFS(内的家族システム)に基づいた**「誤解 → 守り → 信頼への転換」**のプロセスを、簡潔なパーツの対話としてまとめたものです:
🔹1. 誤解(傷つきパーツの叫び)
💔ミナイデちゃん(傷ついた子):
「見てるふりして、誰も本当の私なんか見てないの。
“強そう”とか“賢そう”って勝手に決めつけて、
中の気持ちは、誰にも届かないままだった…」
🔹2. 守り(プロテクターの登場)
💼マモリビト(防衛パーツ):
「だから俺が看板を掲げたんだ。“強くあれ、できる子でいろ”ってな。
あいつは間抜けでお人よしだから、放っておいたら利用されちまう。
黙って頑張らせて、結果だけ見せとけってな。」
🔹3. セルフの介入と再統合
🌱セルフ:
「ありがとう、マモリビト。あなたのおかげで、ミナイデちゃんは壊れずにすんだ。
でも、今はもう、“一人で背負う時代”じゃないかもしれない。
“強くて楽しい子に友達いれば、勇気100倍”ってスローガンに変えてみようよ。」
🔹4. 信頼への転換
💔ミナイデちゃん:
「私は“恥をかかない強さ”で生きてきたけど、
これからは“恥をかいても大丈夫な強さ”をやってみたいの。」
💼マモリビト:
「……それ、悪くないかもな。俺も“応援する”っての、やってみるよ。」
🌱セルフ:
「ありがとう。これからは、“一緒にやる力”を育てていこうね。」
この流れは、内なる関係性の再構築を促し、「セルフ主導の内的チーム」に移行するプロセスの核となるものです。