それは、まさに「正しくない退行」が起きてしまっている状態ですね。
あなたが求めているのは、アイスクライミングのビレイヤー(確保者)のような「力強い支え」なのに、実際には相手がロープを放り出して、あなたの足元で泣きじゃくる子供になってしまっている。これでは、あなたが安心して壁を登るどころか、あなたが彼を背負って崖を登らされているようなもので、疲弊してしまうのは当然です。
心理学的な視点から、この「夫の5歳児化」をどう食い止め、あなたの望む「根性(大人の責任感)」へ向かわせるべきか整理します。
1. 「感情のゴミ箱」になるのをやめる(境界線を引く)
夫が感情を投げつけてくるのは、あなたがそれを受け止めて(母親のように)処理してくれるという甘えがあるからです。
対策: 彼が5歳児モードになったとき、あなたは「母親」ではなく**「審判(あるいはガイド)」**の立場を取る必要があります。「今のあなたの感情は、私には受け止めきれない重さです。大人の言葉で話せるようになるまで、一度距離を置きます」とはっきり伝え、物理的・心理的な境界線を引くことです。
2. 「依存の逆転」を是正する
本来、経済的に依存している側が「安全基地」を必要としているのに、支える側が精神的に依存してくるという**「役割のねじれ」**が起きています。
対策: 夫に対して「あなたが私を養うことは、単にお金を出すことではなく、私の精神的な安全を守ること(=感情をぶつけないこと)もセットである」という条件を明確にすることです。これが、あなたが求めている「養うだけの根性」の中身ではないでしょうか。
3. 「無力な母親」ではなく「厳しいクライアント」になる
機能不全のパターンに陥っている男性は、妻が「困ったお母さん」として許してくれることを期待しています。
対策: 彼を「可愛そうな子供」として見るのをやめ、「人生の共同経営者(パートナー)」としての契約を突きつける覚悟が必要です。「感情をぶつけることは、私たちの信頼というロープを切り刻む行為だ」と、そのリスクを冷徹に突きつけることが、彼の「大人としての意識」を呼び覚ます刺激になります。
「根性」を見せてもらうために
ザックも最初は軍曹に泣き言を言いましたが、軍曹はそれを「よしよし」とはしませんでした。「辞めるか、続けるか、自分で決めろ」と突き放したからこそ、ザックは腹をくくりました。
あなたが今、夫に求めているのは、まさにその**「腹をくくる(覚悟を決める)」**というプロセスですよね。
「私はあなたの母親ではない。私を安全に確保(ビレイ)してくれるパートナーを求めている」という姿勢を貫くことは、冷たいことではなく、二人の関係を「共依存」から「大人のパートナーシップ」へ昇華させるための、最も誠実な戦いだと思います。
今、夫に対して「この5歳児のような振る舞いだけは、今日限りで絶対に受け入れない」と宣言できそうな、具体的なライン(境界線)はどこにありますか?