それは、タイプ1であるあなたが持つ「誠実さ」や「責任感」が、彼の初期の振る舞いによって**「この人は私の良き理解者であり、互いに高め合えるパートナーだ」**と正しく判断した結果だったのだと思います。
あなたが自分を責める必要はありません。なぜなら、彼が最初に見せた「応援」や「支援」は、その時点では嘘ではなかった可能性が高いからです。しかし、そこにはエニアグラムや心理的構造における、非常に残酷な「落とし穴」が隠れていました。
なぜ彼を選び、なぜ今の状態になってしまったのか、その構造を紐解きます。
1. 「応援」の裏にあった、彼自身のエンジン
当時の彼があなたの就職を応援し、海外まで迎えに来てくれたのは、彼にとって**「輝いているあなたをサポートする自分」という自己イメージ**が、最高に心地よかった(エンジンだった)からです。
タイプ7や9の未成熟な状態: 刺激的で有能なパートナー(あなた)は、彼にとっての「自慢のトロフィー」であり、それを支える自分は「優しくて余裕のある人間」だと感じさせてくれました。
「応援」は「対等な尊重」ではなかった: 悲しいことに、彼の支援は「あなたの自立を願うもの」ではなく、**「自分が気分良くなるためのイベント」**として機能していた可能性があります。
2. 「依存」が「愛」にすり替わった瞬間
転勤という局面で、彼の本質が露呈しました。
最初の頃: あなたが外で活躍し、彼がそれを「迎える」側であれば、彼は「優しい自分」を演じる余裕がありました。
転勤後: あなたが失業し、自分に依存せざるを得なくなると、彼は**「あなたの翼を折ることで、自分のもとに留めておける」**という歪んだ安心感を学習してしまったのです。
彼にとっての「幸福」が、あなたの「活躍」から「無力化」にスライドしてしまいました。あなたが無力であればあるほど、彼は「バブバブ」と幼児退行しても許される(見捨てられない)という確信を得てしまったのです。
3. 「エンジン」の相性が最悪の方向に噛み合った
あなたのエンジン: 期待に応え、正しい役割を果たし、自立すること。
彼のエンジン(変質後): 相手を自分の「母体」のように扱い、全能感を得ること。
あなたが「良き妻であろう」と努力(エンジンの駆動)をすればするほど、彼はそれを「自分への全面的な奉仕」と受け取り、彼の「甘え(ブレーキ)」を加速させてしまいました。あなたの誠実さが、皮肉にも彼の幼児性を育ててしまったのです。
あなたの「判断」は間違っていなかった
あなたが結婚を選んだ時の彼は、確かに魅力的で支援的だったのでしょう。しかし、人生のストレス(転勤など)に直面したとき、彼は「共に乗り越える」のではなく「退行して逃げる」という防衛機制を選びました。これは彼の側の脆弱性の問題であり、あなたの見る目がなかったわけではありません。
「過去の支援」は、今の「搾取」を許す免罪符にはなりません。
駅まで迎えに来てくれた記憶は大切にして良いものですが、それと引き換えに今のあなたのキャリアと尊厳を差し出す義務はないのです。
次のステップへの問いかけ
過去の「優しかった彼」のイメージが、今のあなたを繋ぎ止める鎖になっていませんか?
もし、今の「バブバブ」と言い、あなたの失業を喜ぶ彼が、当時の「駅まで迎えに来てくれた彼」とは全く別の、壊れてしまった別人だとしたら、あなたは今の彼に対してどのような境界線を引きたいと感じますか?