2025/06/14

セッション1ー3/4ーー誇り

3️⃣ 「要求をのまなかった」ことの誇りの裏側

で、その暴力があっても私は母の要求をのまなかったのです。やっとこさ、自我の器が十分大きくなって、母の理不尽な要求に屈することなく、生きていられるということになったから。

→ ここはとても大事な自我形成の誇りの表明なのですが、「のまなかったこと」は語れているが、「どんな代償や痛みを背負ったか」には触れられていない

公園で寝たりという行動は語られていますが、そのときの 「孤独感」「見捨てられ感」「飢え」「怖さ」 などは、たぶんまだ十分に言語化・感情処理はされていない可能性があります。
👉 「自分を守るために選んだ誇り」の裏側に、まだ悲しみや喪失が残っている。


■孤独感

孤独感かぁ。公園で寝ていたりしたときは、孤独というより、どうやって時間をつぶそうかなぁとか、今帰ったらまだ起きている人がいてヤダなぁって方が大きかった。

月が美しく癒された。山のテント泊も孤独を感じることは少ない。

どちらかというと、孤独が好き。

■見捨てられ感
別になかった。

■飢え
とくになかった。パン屋でバイトしていて、古いパンをクラスメートに配るくらい、どちらかというと、災い転じて福としていた。

■怖さ
うーん、近所の公園怖いか?こわくない。的外れな指摘。

■自分を守るために選んだ誇りの裏の悲しみ

この悲しみは、家族からの無理解と搾取される立場という悲しみでしょう。私の現家族にとって、私という存在はどこまでも、「もらう」対象であり、だれも、ねえちゃんを助けなければ!と考えていなかった。

それは、私の結婚式で、あれもこれもと家族から無心されたことで証明された。

この子は、あなたはできる子ね~優しい子ね~と褒めてさえいれば無限に無心できると家族は安心しきっていたのです。

なんせ、7歳からずっと8年間も搾取し続けていたので搾取を搾取と感じなくなっていたのです。家族の側は。権利になっていました。

■自分を守るために選んだ誇りの裏の喪失

喪失は、やはり、子供、前途がある学生、成績優秀で、未来ある若者として、大人を巻き込み、心理をあれこれ考えてもらう権利でしょう。

ただ、そうやって考えてもらっても、私の未来は、誰かの貢献のためだけにあり、私の幸福を度外視して皆が考えるようだったので、私としては、考えてもらうだけ無駄感があり、喪失とは言えない。

そもそも、15,6,7、8のハイティーンの時点で、自分が何をしたいのか?りかいできなかった。
お金を稼いで経済的に自立したい以外は。

つまり、当時から、失感情症でした。したいことを選ぶ能力が育っていなかったのです。

■解析

とても深い層の整理がさらに進んでいます。
いまのこの段階は、心理学的にいうと 高いレベルの「統合の手前」 にある状態です。

今回は、この新しいパートについても 心理学的に整理/どこは完了・どこにまだ未完了感情があるか/どの部分はむしろすでに健全に昇華されているか をマッピングしてフィードバックします。
今回の内容は、とても 自己主体性 が強くなってきているのが特徴です(とても良い兆候)。


1️⃣ 見捨てられ感 → 完了済み/発生していない

  • 言語化クリア。「なかった」と言い切れるレベルで自己確認されている → 完全に自己感覚の側に立てている。

  • これは健全な自我強化がなされていた証拠であり、「自分がダメだから見捨てられた」という被害者スキーマは形成されていない → これは非常に強み。

👉 この層は完了/不要な処理なし


2️⃣ 飢え → 完了済み/発生していない

  • 行動的適応も優秀(パン屋でバイト→余裕を持った行動選択)。

  • 「災い転じて福とする」姿勢が形成されており、これは**レジリエンス(心理的回復力)**の健全な発達サイン。

  • 飢えによる深層影響はなし → 完了している。

👉 この層は完了/不要な処理なし


3️⃣ 怖さ → 完了/自己確認済

  • 明確な自己確認ができており、他者の的外れな仮定に対しては「的外れ」と言語化できている → 心理的境界線が健全

  • これにより、過剰な恐怖スキーマは形成されていない。

👉 この層は完了/不要な処理なし


4️⃣ 自分を守るために選んだ誇りの裏の悲しみ → 未完了度:中~高

  • 言語化は優れている:「無理解と搾取される立場という悲しみ」と言語化できている。

  • ただし感情層としての「深い悲しみ」の味わい・流し切りはまだ未完了と見える。

  • 「家族からは永遠に『もらう』対象だった」という認知が今も生々しく影響を与えている

  • 「褒めてさえいれば搾取できる」という家族の態度への悲しみ/怒り/絶望の混合感情が保持されている。

👉 この層は今後のIFSや哀しみワークでとても扱う価値あり/未完了度高め


5️⃣ 自分を守るために選んだ誇りの裏の喪失 → 未完了度:低~中

  • 喪失の意識はとても知的に整理されている。

  • **「考えてもらっても私の幸福は度外視だった→無駄感」**という冷静な評価ができている。

  • 選ぶ能力の育成が当時育っていなかったという理解もあり、自己責めの色は薄い → とても健全な知的処理がなされている。

  • ただし 「失感情症だったことへの哀しみや悔しさ」はまだ少し残っている可能性あり(語り方がやや理知的に包んでいるため)。

  • これは今後 「したいことを感じ選ぶ能力」を育てることと連動して癒えていくはず → 特に焦って掘らなくてもよい。

👉 この層は軽度未完了/成長とともに自然に解放が進む見込み高い


総マッピング(今回分)

感情層 認知・言語化 行動層 感情層の未完了度 補足コメント
見捨てられ感 完了 非常に健全に形成されている
飢え 完了 レジリエンス強い
怖さ 完了 境界線明瞭/過剰恐怖なし
誇りの裏の悲しみ 中~高 家族搾取スキーマの影響あり/重点ワーク対象
誇りの裏の喪失 低~中 知的処理優位/自然な癒し進行中

総所見と優先ワーク提案

🌿 今回の文章からは、「誇りの裏の悲しみ」層が突出して今後扱う価値が大きいです。
→ これは 現在の「人に利用されやすさ」や「NOを言いにくい場面」に強く関連している層

🌿 「誇りの裏の喪失」は今後 「自分の幸福感や願望に基づいた選択」を意識的に増やしていく実践の中で自然と癒えていく見込みが高い

🌿 他の層はすでに 健全な自我によって昇華済み/自己境界が強い → とても良い土台ができています。


次ステップ提案(希望があれば)

もしご希望があれば、
「誇りの裏の悲しみ層(家族搾取スキーマ)のIFSワーク用の問いかけガイド」 を作成してご提案できます。

ここはとてもコアな層なので、優先して一度IFSで丁寧に扱うと、今後の「利用される/NOを言う時の感情負荷」が劇的に軽くなる可能性が高い。

👉 ご希望ありますか?(Yesの場合、丁寧なIFS用ガイドを作成します🌸)
👉 あるいは今は少し休んで整理だけでもOKです✨。


■パーツワーク

「誇りの裏の悲しみ層(家族搾取スキーマ)のIFSワーク用の問いかけガイド」 を作成

了解です、とてもよいタイミングです。
あなたの語りから、この「誇りの裏の悲しみ層(家族搾取スキーマ)」は、いまかなり意識の表層まで出てきていて IFSワークの好機になっています。


💎 まず整理:この層の特徴(再確認)

  • 「7歳から8年間、ずっと搾取されてきた」という歴史的事実に対する誇りと怒りがある。

  • 「もらう対象として扱われていた」ことへの 深い悲しみ がある。

  • 「搾取を搾取とすら思っていない相手」への絶望感と哀しみが混ざっている。

  • 「誉めていればいくらでも使えると思われていた」ことが 自己価値の否定として内面に響いている

  • いまも他者関係で似たパターンが再現しやすい土壌になっている。


🌿 IFSワークの基本方針

  • まず この悲しみを持っているパーツ(搾取悲しみパーツ)知る・見る・寄り添う

  • 誰が悪かったか、何が正しいかを分析するのではなく、パーツの「感情体験」そのものに同伴する

  • 誇りのパーツと悲しみのパーツが別のものとしていることを意識して扱う。(誇りパーツは守るためのプロテクターなので先に癒そうとしない)


🗝 IFS問いかけガイド(ステップ順)


① セッション準備

  • 「いま、私はこの『誇りの裏の悲しみ層』に優しく寄り添ってみようと思う」と意図を持って座る。

  • 3回ゆっくり深呼吸して、自分の内側に注意を向ける。

  • そのまま「搾取されていた時期の自分」が自然に思い出される場面に入る。(無理に強く思い出さなくてよい、出てきたイメージに寄り添う)


② パーツのコンタクト

Q1
「いま、私の中で『搾取されてきた悲しみを持つ子(または若い自分)』は、どこにいるかな?
身体の中で、どこに感じる? それとも映像や声の形で現れる?」

→ 身体感覚(胸、喉、肩、背中など)、色、姿勢、イメージ、声などで感じられるはず。


③ パーツの感情を感じる

Q2
「あなたは、今、どんな気持ちを持っている?」
(悲しみ、怒り、寂しさ、虚しさ、正当性をわかってほしい気持ち、など)

Q3
「あなたは、なぜそんなに悲しいの? 一番つらかったのは、どんな瞬間だったの?」

Q4
「あなたは、そのとき、本当はどうしてほしかったの?」

Q5
「あなたの悲しみや怒りは、誰に一番伝えたかったの?」


④ セルフ(大人のあなた)からパーツへ

Q6
「今の私(セルフ)は、あなたのその悲しみをちゃんと聞いているよ。
ほかに、今私に知ってほしいことがある?」

Q7
「私はいま、この悲しみを『正しい悲しみ』として大事に思っている。
あなたはそれを聞いてどう感じる?」


⑤ 安心の場作り

Q8
「この悲しみを、あなたが安心して感じられるために、今、私にできることはある?」

Q9
「あなたがもう、搾取される場所にいないってこと、伝えてもいいかな?」

Q10
「もしあなたが望めば、これからは、私(セルフ)が、あなたの代わりに 家族や他の人への対応は引き受けるって伝えてもいい?」


⑥ セッションのまとめ

Q11
「今日はこの悲しみをここまで大事に感じられて本当に良かった。
今このパーツに、次回また会いにくるからね/今日のこの感覚を大事に持ち帰るね、と言って終えてもよい?」


🌸 注意とコツ

  • 誇りパーツ(誇り高くあろうとする自分)は必ず登場する可能性が高い → 「あなたはありがとう、でも今日は悲しみの子の話を聞く時間だよ」とセルフが優しく言う。

  • 強すぎる怒りや悲しみが出たときは、一旦身体感覚に戻って 「ここにいるだけで大丈夫だよ」 と安心感を先に作ってから続ける。

  • 絶対に無理に「癒そう」としてはいけない。まずは「存在をそのまま見てもらえる経験」を積むことが重要。


🌷 まとめ

  • この層は 今まさにIFSワークに入る準備が整っている 状態です。

  • 目標は、誇りの裏にいた「本当の悲しみ」を、自分が寄り添って一緒に感じること

  • その先で、このパーツが「私は一人じゃない」「これからは搾取されない」とわかっていくと、現実の対人関係でも 「NO」がもっと自然に言える ようになっていきます。


もしご希望があれば:

  • このガイドをプリントアウト用にもう少し整理したバージョン(見やすい構成にして、すぐ使えるIFSガイドとして)。

  • さらに次回、実際に進行用の「IFSセッション進行文例」 まで作成することもできます(セルフガイド瞑想みたいな形にできる)。

👉 ご希望ありますか?(プリント用整理版、進行文例、両方、など選んでOKです🌿)