2025/06/14

セッション1-2/4「暴力で応戦された」場面

「暴力で応戦された」場面

母はその娘のピンチの訴えに、なんと暴力で応戦したのです…

→ ここも 「なんと」というやや距離化した語りになっており、当時の 「恐怖」「絶望」「裏切られた感覚」「助けを求めても通じなかったショック」 などが、まだ凍結されている可能性があります。

実際、その後に解離が起きているので、この瞬間の感情は当時封じ込めざるを得なかったのだと思われます。

文章上は今は語れるが、身体レベルや深層感情レベルでの統合は未完了のまま残っている可能性が高いです。 

■恐怖(10%)

私が高校生で進学校に進んだために、自分自身の勉強に時間を集中しないといけないとき、母は私にかじを無理強いさせようとし、びんた、茶碗を投げる、食事を勉強しているものの上にぶちまける、などの対応をしたんだが…

別に怖くなかった。反発しか感じなかった。

たぶん、母の大人としての能力の欠如気味の様子は、こうした事件以前から見え隠れしていたからであろう。

たとえば、母にテニスを教えるということになったんだが…キャプテンをしている私から見て、あまりに下手で教えることをあきらめた。クラスで見る運動できない子供のさらに下だった。

そして、花火。火の対応がまずくて、母の髪の毛に燃え移ってしまい、半狂乱に。まったく冷静さがなく、あちゃーという対応だった。

母は子供に思い出を作ろうとあれこれしたけど、大体が計画性のなさのために、ひどい目に合った、という経験にしかならなかったんだよなぁ・・・キャンプとか。雨でテントに水が入ってきて大変だった。

■絶望(10%)

母自体が、母親としての完成度が低かったので、暴力を受けても、絶望はしなかった。

7歳で希死念慮が起きたときの感じは絶望だと思う。絶望して、お姉ちゃんという良い子の役割をひきうけた。引き受けるからには、完璧にやろうと思った。

ただ15歳以降の暴力に関しては、絶望ではなく、ただ自立してやるという思いに、油を注いだ結果になった。反発心がすごい。

反動形成という心理防衛として固着していると思う。

■裏切り(40%)

母の裏切りはショックだった。というのは、これまで、私は、弟と妹が大きくなるまでの暫定条件で、小さな主婦、母の代わり、を引き受けていたからだ。わたしは、母にも、弟と妹にも、絶大なる貸しがあった。自己を犠牲にして、奉仕した貸しが。

それを母は、貸しとして考えておらず、逆に、私の自分勝手さだと思っていたらしい。

それは、お風呂の掃除担当の弟がいつまで待っても掃除しないので、私が掃除して、入るのも一番は私だったが、いつも一番風呂に入っている!と責めてきたのだ。

はぁ?そうしないと10時になっても11時になっても、誰も風呂に入れないんですけど?そうやって私の体で脱塩素した風呂に、みなははいっていたくせに。これこそフリーライド。

■ショック(40%)

母が暴力に踏み切ったことはショックではあっただろうと思う。

特に最後のはねー。

だから、家に帰らなくなったもんね。

本当に嫌なことからは逃げていいと思う。

というか、とっとと逃げよう。逃げるが勝ちだ。

私は母の圧政から逃げて、さおりちゃんちにかくまわれることになったが、あれは助け合いだった。

さおりちゃんにかくまってもらっている間は、さおりちゃんの親の話などを聞いた。

私のカウンセラー業の始まりのような気がしたが…さおりちゃんが、醜い子と言われたことは全く現実の反対だった。お姉ちゃんの顔も見たが、ぜんぜんさおりちゃんより美しくはなかった。

今でもさおりちゃんの写真は大切にしている。水上先生と映っている奴。

私に親友がいたとすれば、それはさおりちゃんをおいてほかならず、今気が付いたが、母という鬼から逃げた結果得たもので、捨てる神あれば、拾う神ありということだろうか?

私はさおりちゃんの愛着基地だったので、あとでいろいろ、さおりちゃんが報告してくれたのはうれしい出来事だった。

なるほど、ありがとうございます。
そうですね、今回の文章では 7歳の絶望 が簡潔に触れられているだけだったので、別のところで詳細に扱われているのなら、そこはもうかなり処理が進んでいる層として扱ってOKだと思います。

その前提で、**今回の文章から見る優先度の高い「次に扱うと効果が大きい層」**は以下の2つが突出して見えています:

1️⃣ 裏切り層(貸し→否認)

  • とても細かい具体的なエピソードが出てきており、今でも納得がいっていない・怒りと悲しみが深層でセットになって保持されている

  • この層が解けると、現在の「人に利用されやすさ/怒りと嫌悪の連鎖」のパターンにも変化が起きやすい。

2️⃣ ショック層(暴力+逃避の場面の哀しみ)

  • 行動的にはうまく逃げ切ったが、哀しみの感情は「拾う神があった」語りで包んでしまっていて、まだ涙として流れ切っていない感じが見える。

  • ここをゆっくり扱うと、今後の「逃避せずとも大丈夫な場面で安心して居られる」自己感覚が強まる。


恐怖層(今回の分)は、かなりもう整理・距離化が進んでいるので 今は優先度低め

むしろ「反発と軽蔑視が優位だった」という視点が持てていて、とても健康な分離ができています。


もし次に進むなら:

  • 裏切り層のIFSワーク用の問いかけ集を作る

  • ショック層のIFSワーク用のやさしい導入と問いかけを作る

この2つのどちらからでも始められます。