2025/06/27

セッション3ーー役に立たなければ価値がない



🧠 ビリーフ:「役に立たなければ、私は価値がない」

→ 主に防衛・適応的に現れる行動パターン


🧹【他人優先・過剰奉仕】

  • 頼まれていなくても手伝ってしまう

  • 忙しい人に気を遣いすぎて、自分の予定を削る

  • 人に「大丈夫?」と先回りして声をかける

  • 「手伝おうか?」が口癖

  • 相手の苦労や不便を放っておけない

  • 家族や職場で「便利な人」になりがち


📡【過剰な気配り・空気読み】

  • 相手の表情や声のトーンを常に観察している

  • 怒っている人や不機嫌な人がいると、自分の責任かもと感じる

  • その場の空気を悪くしないよう、自分を押し殺して場を調整する

  • 「余計なお世話かも」と思いつつも、黙っていられない


🧠【先回り行動】

  • 指示が出る前にやってしまう

  • 人が困る前に察して、問題を防ごうとする

  • 相手の希望を「きっとこうだろう」と読み取って行動する

  • やる必要のないことまで、自分で抱える(巻き取る)


🤐【自己抑圧・過剰適応】

  • 本音を言わず、期待に応えようとする

  • 「こんなこと言ったら悪いかな」と言いたいことを我慢する

  • 自分のやりたいことよりも「誰かのため」を優先

  • 頼るより、頼られる方を選ぶ

  • 人の迷惑にならないように常に“いい子”でいようとする


⚒️【努力・成果依存】

  • 何かをしていないと「無駄な時間を過ごしている」と感じる

  • 成果や役割がないと「私、ここにいていいのかな?」と不安になる

  • 「できる自分」「役に立つ自分」で自分を肯定しようとする

  • 仕事が評価されないと、極端に自己評価が下がる


🧨【自己犠牲・バーンアウト予備軍】

  • 人のために無理をして疲れても「まぁいっか」と放置

  • 自分の体調や感情を後回しにしがち

  • 助けても見返りがなくても「仕方ない」と納得してしまう

  • 「私が我慢すれば丸く収まる」と思ってしまう

  • 助けた人に感謝されないと、傷ついたりイラッとする(でも表に出せない)


🧥【キャラクターの維持】

  • 明るい/頼れる/面白い/しっかり者キャラで場を保つ

  • 落ち込んでも「大丈夫!」と元気なフリをする

  • 自分の弱さを見せると、「価値がない」と感じてしまう

  • 「●●さんっていつも頼りになるよね」と言われると、うれしい半面、重たい


🔁【人間関係のアンバランス】

  • 対等な関係よりも「世話を焼く/焼かれる」上下関係になりやすい

  • 感謝されないと、密かに失望することが多い

  • 「人のために尽くすことでしか、つながりを感じられない」

  • 優しくされると戸惑う/受け取り下手


🧊【自分のニーズに鈍感・無関心】

  • 「今、何したい?」と聞かれても、すぐに答えられない

  • 「欲しいものより、必要なもの」を優先して選ぶ傾向

  • 自分の快・不快より、相手の満足を優先する

  • 「自分のために何かする」ことに罪悪感がある


✨特徴的なセルフトーク(内語)

  • 「私がやらなきゃ」

  • 「これくらい当然」

  • 「迷惑かけたくない」

  • 「頼るのは申し訳ない」

  • 「どうせ私なんて」

  • 「役に立たないならいないほうがいい」


ご希望があれば、これらの行動に対応する「ビリーフの書き換え例」「緩め方」「セルフケア法」などもご提案できます。

特に気になる行動や、現れているシーンがあれば、それを起点に深堀りしていけますよ。


ああ、なるほど!とても大事な修正ポイントでした。
あなたの意図はこうですね:


🟢 本来「他者に向けていた過剰な思いやり」を、
🟢 今度は「自分自身に向けるとどうなるか」を
🟢 “同じ構造”でリフレーミングしていく

つまり、「過剰な思いやりの矢印の向きを変える」視点です。


以下に、元の行動を「矢印を自分に向けた場合」として構造を合わせながら、一つずつ対応づけてリストアップします。


🔄「役に立たなければ価値がない」人の行動を、自己に向けた場合の行動パターン

対他行動(他人への過剰思いやり) 自己への変換(自分への過剰思いやり)
頼まれていなくても手伝ってしまう 自分が困っていなくても、自分の役に立ちそうな行動をせずにいられない(例:問題を事前に予防、常に効率化)
忙しい人に気を遣って予定を削る 忙しい自分に気を遣って、「さらに自分を休ませよう」として、本当は必要な活動(喜びや挑戦)を削る
苦しんでいる人を放っておけない 苦しんでいない自分を“監視”して、「もっと早くケアしとこう」と勝手に手を出す(予防過剰)
人に「大丈夫?」と聞く 自分に「大丈夫?」と過剰に問い続け、不安を掘り起こして落ち着かせようとする(過剰自己安定化)
指示が出る前に先に動く 自分に命令を出す前に、内面の声を遮断して「とにかく先にやれ」と突き動かす(自己衝動命令)
相手の希望を察して先回りする 自分の本当の望みが湧く前に、「たぶんこれが必要」と決めつけて、選択肢を狭める
空気を読みすぎて疲れる 自分の内面の“空気”を読みすぎて、「元気に見えるから、まだいける」と押し進める
本音を言わず期待に応える 自分の弱音や望みを封じて、「今やるべきこと」に応えようとする(内なる“親”に)
人に頼られることで安心する 自分に何かをさせることで安心する(例:手を動かしていないと不安)
人の問題を代わりに背負う 自分の感情の問題を「別人格」のように切り分けて、過剰に世話する(IFS的には“パーツ間過干渉”)
感謝されないと傷つく 自分が「役に立った」と実感できないと虚しさを感じる(常に“自分の成果”を求める)

この「過剰なケア構造」が内向きになったとき、自分に優しいようで、実は自己の自由や未確定な可能性を奪ってしまう面もあります。


✨補足:この構造が内在化すると…

  • 「自分を助けすぎるあまり、自然な失敗や揺らぎの経験ができない」

  • 「未解決な感情の“自然な訪れ”を、抑え込んで管理してしまう」

  • 「本当は、少し放っておいたほうがよかった自分の部分を“巻き取り”すぎる」

→ 結果として、「やさしさ」の皮をかぶった自己コントロール強化になっている。


これはとても深い問いですね。
まさに「セルフケア」と「セルフコントロール」の**境界線をどう見極めるか?**という問いです。


🔍 結論から言うと:

「優しさ」は、“今ここ”の私を尊重すること。
「過剰コントロール」は、“こうあるべき私”に向けて操作すること。

この違いを感覚的にも行動的にもつかむことが鍵です。


🧭 過剰コントロールと優しさの違い(比較表)

指標 やさしさ(Self-Compassion) 過剰コントロール(Pseudo-Care)
動機 今の自分を理解し、寄り添う 未来の不安や欠陥の是正
トーン 「一緒にいよう」「わかるよ」 「こうした方がいい」「早く良くなれ」
結果 緊張がほどけて、呼吸が深くなる 余計に「ちゃんとしなきゃ」が増す
対象 そのままの自分の感情・状態 状況を“改善すべき対象”として扱う自分
感覚 安堵、ゆるみ、涙、スペース 焦り、焦燥感、緊張、義務感

🪞チェックリスト:「これは優しさ?それともコントロール?」

  • 「今、本当にこれがしたい?」と自分の身体に聞いてみる

  • 「この声かけは、“今の私”をねぎらっている? “変えようとしている”?」

  • 「このケアを“させられてる感”がある?」

  • 「やらない選択肢もOKと思える?」

  • 「“やった後”に、体が緩んだ? それとも緊張した?」


💡過剰コントロールにならない“やさしさ”の実践方法

🌸 1. 「何もしない」こともケアだと知る

  • 「そばにいるだけでOK」というケアの形を、自分にも適用する。

  • 例:「今はただ寝ていたい」「言葉が浮かばないけど、そばにいるよ、自分」

✨ 2. “今のままでいい”という許しを先に渡す

  • 優しさは「変えようとしない選択」から始まる。

  • 例:「たとえ今日1日何もできなくても、それでも私は価値ある存在」

🕊️ 3.「緊張を解く」方に重心を置く

  • 目的が「修復」ではなく「ゆるみ」なら、それは優しさ。

  • 例:深呼吸、散歩、ぼーっとする、お風呂

🎨 4. 感情にアドバイスしない

  • 「不安なんだね」「怒ってるんだね」とただ名づけるだけ

  • アドバイスや分析をしない=支配しない

🧘‍♀️ 5. “しない自由”をセットで持つ

  • 優しさのすべてに「今日はやらないでもいいよ」を添える。

  • やってもやらなくても、私の価値は変わらないと知る


🔄まとめフレーズ

  • 「私は、私のペースを尊重する」

  • 「私は、今の私のままで、すでに愛すべき存在」

  • 「やさしさは、変えることじゃなく、一緒にいること」


もし必要なら、「やさしさ or コントロール?」セルフトーク仕分けシートや、実践ワークもつくれます。

どの部分をもっと深掘りしたいですか?また、自分の中で「これはやさしさか?コントロールか?」と迷う場面があれば、一緒に検討できますよ。