自分の行きたい生き方をしようとすると罪悪感を感じ、防衛反応が出てしまい、取るべき選択肢を取れない場合、以下のような幼少期の体験が考えられます。
1. 「自分らしさ」が否定された経験
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幼少期に自分の本当の願いや感情を表現すると否定されたり、罰を受けた経験があると、「本当の自分でいることは危険だ」というビリーフが生まれる。
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例えば、「そんなことをするのはワガママだ」「あなただけ特別じゃない」などと親や教師に言われることで、自分の欲求を押し殺すことが安全策になる。
🔹 結果:
→ 自分の望みを叶えようとすると、無意識に「いけないことをしている」と感じてしまい、罪悪感が発生。
2. 「役割の固定化」による自己犠牲の刷り込み
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家族の中で「いい子」「世話役」「ピエロ役」「親の支え役」などの役割を押し付けられた場合、「自分のために生きる=家族を裏切る」と感じる。
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例えば、
✔ 「あなたが頑張らないと家族がダメになる」
✔ 「あなただけ楽しむなんてズルい」
といったメッセージを受けて育つと、自己犠牲が当たり前になり、自分の幸せを選ぶことに罪悪感を感じるようになる。
🔹 結果:
→ 自分の行きたい生き方を選ぼうとすると、「私は間違っているのでは?」と感じ、防衛的にやめてしまう。
3. 「愛と承認は条件付き」というビリーフ
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親からの愛が「良い子であること」「期待に応えること」とセットだった場合、「自分の本心を優先する=愛されなくなる」と無意識のビリーフがある。
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例えば、
✔ 「あなたが頑張ってくれたら、お母さんも嬉しい」
✔ 「あなたの成功が家族の誇りなのよ」
といった言葉が刷り込まれると、「自分の選択=家族の期待を裏切る」ことになり、罪悪感が生じる。
🔹 結果:
→ 自分の選択肢を選ぼうとすると、「この選択は、大事な人(夫)を傷つけてしまうのでは?」と感じてしまう。
4. 「制限された自由」と「報復への恐れ」
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親のコントロールが強く、自由な選択をすると罰があった経験があると、「好きなことをすると怖いことが起こる」と条件づけられる。
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例えば、
✔ 「そんなことをしたら、もう知らない!」(見捨てるぞアピール)
✔ 「勝手なことをすると、後で困るのはあなただよ」(脅しや罰)
✔ 「あの時、お前がこうしたから(しなかったから)○○になった」(罪悪感を植え付ける)
といった経験があると、「自分の選択=何か悪いことが起こる」という防衛反応が無意識に出る。
🔹 結果:
→ 自分の生き方を選ぼうとすると、無意識に「まずいぞ」「怖いことが起こるぞ」と感じ、行動を抑制してしまう。
5. 「恵まれること=罪」という補償行為のパターン
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家族や周囲の人が不幸だった場合、自分だけ幸せになることが許されないと感じる。
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例えば、
✔ 「弟は病気で苦しんでいるのに、私だけ楽しんでいいの?」
✔ 「お母さんは苦労しているのに、私が楽をしていいの?」
✔ 「みんな頑張っているのに、私だけ幸せでいいの?」
と感じる環境だと、「幸せになることが他人を苦しめる」というビリーフができる。
🔹 結果:
→ 自分の望む生き方を選ぶと、「私だけズルい」と感じ、罪悪感から選択を避ける。
💡 では、どうすればいい?
✅ 「罪悪感=自分の選択が間違っている」というビリーフを外す
→ 罪悪感が出たとき、「これは本当に悪いことなの?」と問い直す。
✅ 「誰かの期待を裏切っても、私は私を選んでいい」と許可する
→ 「私は誰かの期待を満たすために生きているのではない」と自分に言い聞かせる。
✅ 「今は子供ではない」と自覚する
→ 幼少期に刷り込まれた価値観でも、今の自分にはもう適用しなくていいものもある。
✅ 「小さな一歩から」罪悪感を超える体験を積む
→ いきなり大きな決断をしなくてもいい。「少し自分を優先しても大丈夫」と感じる経験を増やす。
こういう罪悪感って、けっこう深く根付いているものだから、一度で変えようとしなくていいよ。むしろ「お、今罪悪感きたな」と気づけるだけでも、大きな一歩。そこから少しずつ「でも私の人生なんだから」って、自分の方に舵を切っていけばいいんだよね。
■ 逆手に取る…怖さに近づく
1)ビリーフ: 「あなたはわがままだ」と言われたら? 罪悪感によってコントロールしようという試みであり、実際は、自分の望みを叶えようとしているだけのことが多い。
「非難されている」と感じて罪悪感が発生したら?それは、もしかしたら、自分の望みをかなえようとしているだけかもしれないサイン! 本当に自分でいると危険だというビリーフの克服チャンス!
2)自己犠牲の刷り込み:「あなたが頑張らないと家族(組織、会社)がダメになる」と言われたら(言われなくても圧があったら)、脅迫や裏切りへの非難によって、あなたをコントロールしようという試みであり、実際は、裏切っているのでは?と感じたら、それは、逆にその選択肢を取り、自分の人生を生きるべきサイン。あなたが頑張らなくても世界は回る。
3)ビリーフ:自分の選択肢を選ぼうとすると、「この選択は、大事な人(夫)を傷つけてしまうのでは?」と感じたら「自分の本心を優先する=愛されなくなる」というビリーフであるので、本心を優先する。このビリーフを乗り越えるチャンス!
4)防衛:「まずいぞ」「怖いことが起こるぞ」と感じ、行動を抑制してしまうなら、自分の生き方を選ぼうとしているサイン。「あの時、お前がこうしたから(しなかったから)○○になった」という罪悪感により、「自分の選択=何か悪いことが起こるのでは」という防衛反応が出ているだけ。克服のチャンス!
5)ビリーフ:「私だけズルい」と感じ、罪悪感から選択を避けているとき、「幸せになることが他人を苦しめる」というビリーフが発動している。自分の望む生き方がそこにあるサイン。幸せになっても他人を苦しめない、という経験を積むチャンス!
以上のビリーフリスト
抜き出したビリーフ
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「あなたはわがままだ」と言われること=罪悪感の傷
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「自分の望みをかなえようとすると非難される」
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「本当に自分でいることは危険だ」
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「あなたが頑張らないと家族(組織、会社)がダメになる」
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「自分の選択をすると、大事な人(夫)を傷つけるのではないか」
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「自分の本心を優先すると、愛されなくなる」
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「自分の選択=何か悪いことが起こる」
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「私だけズルい」
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「幸せになることが他人を苦しめる」
こんな感じかな!全部「思い込み(ビリーフ)」として働いていて、それを超えるチャンスがあるってことだね✨