自己価値を脅かすループの事例として、迫害者と救済者が同一個人内に存在するバージョンをいくつかリストアップします。これは、内面の対話として起こることが多く、「自分を追い詰める自分」と「自分を助けようとする自分」がせめぎ合う状態です。
1️⃣ 完璧主義のループ
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救済者:「完璧にやれば認められるし、自分の価値が証明できる!」
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迫害者:「こんなの全然ダメ!もっと頑張らないと価値がない!」
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→ どれだけ頑張っても「まだ足りない」となり、達成感がない
2️⃣ 自己犠牲のループ
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救済者:「人のために尽くせば、私は価値のある人間だ!」
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迫害者:「お前はまだ十分にやれていない!もっと相手のために動け!」
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→ 自分を後回しにし続け、疲れ果てる
3️⃣ 頑張る→燃え尽きるループ
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救済者:「やらなきゃ!努力すれば絶対に報われる!」
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迫害者:「努力が足りないからうまくいかないんだ!もっとやれ!」
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→ 限界を超えて頑張りすぎ、結局燃え尽きて動けなくなる
4️⃣ 罪悪感のループ
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救済者:「私がもっと頑張れば、周りの人を救える!」
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迫害者:「お前が足りないから、周りが苦しんでいるんだ!」
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→ どんなに頑張っても罪悪感が消えず、自分を責め続ける
5️⃣ 自己否定のループ
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救済者:「私はちゃんとできる!頑張れば乗り越えられる!」
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迫害者:「お前なんか何をやってもダメだ、価値がない!」
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→ 持ち直そうとするたびに、自己否定が襲ってきて前に進めない
6️⃣ 「助けを求められない」ループ
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救済者:「私は強いから大丈夫!自分で何とかできる!」
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迫害者:「助けを求めるなんて、甘えだ!情けない!」
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→ 限界ギリギリまで耐え、崩れ落ちる
7️⃣ やる気と無気力のループ
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救済者:「何かしなきゃ!動けば状況は変わる!」
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迫害者:「でもお前はどうせ続かないし、結局ダメになる!」
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→ やる気を出してもすぐに自己否定が襲い、何もできなくなる
8️⃣ 孤立のループ
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救済者:「私は一人でも大丈夫!誰にも頼らずやれる!」
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迫害者:「でも本当は誰もお前を気にしていないし、愛されていない!」
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→ ますます人を遠ざけ、孤独が深まる
このように、内面の救済者と迫害者が戦っていると、どんなに頑張っても満たされず、自分を苦しめるループにはまってしまう。
抜け出すためには、まず「救済者と迫害者がどんな会話をしているのか」に気づき、**「本当にその考え方が正しいの?」**と自問してみるのが大事。