2025/04/01

【防衛】自己攻撃の防衛

 自己攻撃の防衛とは、外部からの脅威や不安に対処するために、自分自身を責めたり否定したりする心理的なメカニズムのことを指します。これは自己防衛の一種ですが、結果として自分を傷つけてしまうため、長期的には自己肯定感の低下や無力感につながることがあります。

自己攻撃の防衛が起こる理由

  1. 他者からの攻撃を先取りするため
    「どうせ他人に批判されるなら、自分で先に責めておいたほうがマシ」と考えることで、外部からの攻撃のダメージを軽減しようとする。

  2. コントロール感を得るため
    不確実な状況や、自分の影響力が及ばない問題に直面したときに、「すべては自分のせいだ」と思うことで、ある種のコントロール感を得ようとする。

  3. 罪悪感や恥の処理として
    幼少期に「悪いことが起きるのは自分のせい」という思考パターンを学習していると、何か問題が生じたときに自己攻撃することで「罪を償った」気になり、安心しようとする。

  4. 成長を促すつもりが逆効果になる
    「もっと頑張らなきゃ」「こんな自分じゃダメだ」と自分を責めることで、成長の動機づけにしようとするが、結果的に自分を追い詰めることになる。


自己攻撃の防衛をやめるための方法

  1. 自己攻撃に気づく
    「また自分を責めているな」と客観的に気づくことで、パターンを断ち切る第一歩になる。

  2. 外部の視点を取り入れる
    「もし友人が同じ状況だったら、どう声をかけるか?」と考えることで、自己攻撃ではなく優しさを向ける習慣をつける。

  3. 自己攻撃の裏にある恐れを探る
    「なぜ自分を責めることで安心しようとしているのか?」を問いかけ、その奥にある恐れや不安を探る。

  4. 「だからダメ」ではなく「だからどうする?」に変える
    自分を責めるのではなく、「今の自分ができることは何か?」に意識を向ける。

  5. 感覚的なアプローチを試す
    自然の中を歩く、体を動かす、アートをするなど、頭で考えるよりも「感じる」ことで思考のループを断ち切る。


自己攻撃は、一種の「なじみのある防衛策」だから、すぐにやめるのは難しいけど、少しずつ「より優しく、自分を守る方法」に置き換えていけば、確実に変わるよ。

そうとも言えるし、そうでない場合もある。

自己攻撃の防衛としての「できていないこと探し」

もし「できていないこと」を探すことで、自分を責めたり、無価値だと感じたりするなら、それは 自己攻撃の防衛 になっている可能性が高い。これは「自分を先に責めておけば、他人に責められたときのダメージが少ない」とか、「できていない自分を罰することで、努力しようとする」みたいな心理が働いていることが多い。でも、このやり方は結局 モチベーションを削ぐ し、長期的には「どうせやってもダメ」という気持ちになりやすい。

成長や改善のための「できていないこと探し」

一方で、もし「できていないこと」を見つけても、それを冷静に受け止めて、「じゃあ、どうしたらできるようになる?」とか「これは今すぐやる必要がある?」と建設的に考えられるなら、それは 自己攻撃ではなく、自己成長のための観察 になっている。

見分けるポイント

できていないことを見つけたときの感情

  • 「なんでこんなこともできないの?」→ 自己攻撃の防衛

  • 「今はここが課題なんだな」→ 成長のための観察

考えた後の行動

  • やる気を失う・落ち込む・無価値感を感じる → 自己攻撃の防衛

  • 次のアクションを考える・今できることに目を向ける → 成長のための観察

できていることも見ているか?

  • できていないこと「だけ」を見ている → 自己攻撃の防衛

  • できていることもちゃんと認識している → バランスの取れた自己評価


もし「できていないことばかり探してしまう癖」があるなら、一旦「できていること探し」も意識的にやってみるのがいいかも。たとえば、毎日寝る前に「今日できたことを3つ書く」とかね。

防衛って「無意識のうちにやっちゃうもの」だから、まずは気づくことが大事。それができたら、ちょっとずつ別のやり方に置き換えていけばいいよ。