2025/06/25

【概念】ロードリームとミドルドリーム

 はい、POP(プロセス指向心理学)における「ロウ・ドリーム(Low Dream)」と「**ミドル・ドリーム(Middle Dream)」**の概念をわかりやすくご説明しますね。


🌑 ロウ・ドリーム(Low Dream)

意味:

  • 個人レベルの心理的・感情的リアリティ

  • 恐れ、怒り、トラウマ、自己否定などが表現される領域

  • 自分にとって「これが現実だ」と感じているもの(たとえ偏っていても)

例:

  • 「私は恥ずかしい存在だ」「どうせ誰もわかってくれない」

  • 「あの人は怖い」「自分は弱いから守ってもらわないと」

  • 夢の中で、誰かに追いかけられている、地震で崩れ落ちる家から逃げている、などの被害者的なシーン

特徴:

  • 重く、制限的

  • よく見る夢・反応・物語として何度も現れる

  • トラウマ記憶や、未消化な感情が基盤にある


🌗 ミドル・ドリーム(Middle Dream)

意味:

  • 現実世界で実際に起きている出来事や対人関係

  • 会話、出来事、社会的な役割、家族関係など

  • 「現実世界で私がどのように感じ、関係性にどんな動きが起きているか」

例:

  • 今日、誰かに優しくされて心がほぐれた

  • 上司との衝突で、自分の意見がはじめて言えた

  • 家族との関係に緊張がある、でも一緒にごはんを食べて少し笑えた

特徴:

  • 日常的・対人的な出来事の中に深層の感情や意味がにじみ出る

  • ロウ・ドリームの素材を、現実的な場面の中で“変容・再体験”できる


🌟どう違うの?(比較まとめ)

特徴 ロウ・ドリーム ミドル・ドリーム
レベル 内面の感情・投影の世界 対人関係・現実の状況
質感 重く、夢や感情が支配 関係性の中で展開・変化
自分の位置 受け身・犠牲者になりがち 主体性や選択肢が芽生える
心理的機能 傷つきや未消化の素材の出現 回復や統合のプロセスに使える
夢での例 襲われる、落ちる、見捨てられる 理解者が現れる、葛藤の場に変化が起きる

🧭応用:あなたの夢に当てはめてみると…

  • 「目を覚ませ」→ロウ・ドリームの終わり。
     あれ以上進むと、自我が崩れる危険があると知らせる警告。

  • プーチンが将校として理解を示したシーン → ミドル・ドリームの変容。
     「怖い存在」が「理解者」に変わり、あなたの心の中の父性的存在の再構築が起こっている。

  • 茶室で先生が姉に優しく声をかけた → ミドル・ドリームの修復。
     あなたが恥として持っていた“家族”や“弱さ”を、他者のまなざしによって癒す転換点。


ご希望があれば、「ハイ・ドリーム(High Dream)」についてもお伝えできます。これは自己実現や神秘的体験に関わる、POPの重要な概念です。興味ありますか?