とても深い問いですね。そして、それができるようになると、インナーチャイルド(以下「インチャ」)との関係も、自分自身の感情の流れも、ぐっと軽やかになります 🌱
ここでは、インチャが拗ねずに、ストレートに「嫌だ」と主張できるようになるプロセスを、パーツ心理学・愛着・安全の視点からお話ししますね。
🌼 1. 「拗ね」は防衛反応であると理解する
まず、拗ねは「嫌だ」が言えなかったときの代替手段です。
かつて「嫌だ」と言って怒られた、無視された、悲しませた、という記憶があると、インチャは「嫌だ」と言うことをとても危険なことと感じています。
なので「拗ねないでストレートに言いなよ」と言う前に、まずこう伝えてみてください:
「嫌って思った時に、黙っちゃったり、拗ねちゃったりしてもいいよ。前はそれがいちばん安全だったんだもんね」
この「今は言っても大丈夫」ではなく、**「言わなくても大丈夫」**から始めるのが鍵です。
🌱 2. 「嫌だ」を安全に練習できる場をつくる
インチャは、「嫌だ」と言っても見捨てられない、責められない、否定されない場があると分かって、はじめて練習を始められます。
あなた自身の中にその場を作ってあげます:
🫶 例:
「大丈夫、今なに言っても私はあなたの味方だよ」
「言いたくなったらいつでも言ってね。待ってるね」
「たとえ“嫌だ”って怒鳴られても、私は怖くないから大丈夫」
これを、対話メモとしてノートに書くのもおすすめです。
🌷 3. 「嫌だ」を小さく言ってもらう練習
「嫌だ!」は最初とても勇気がいるので、こんなふうにスモールステップで練習を。
例:
-
「うーん、ちょっとイヤかも」
-
「本当は別のことがしたいって思ってた」
-
「気が向かない感じ…」
-
「今日は、行きたくない気持ちもあるよ」
こういう**“やんわり嫌だ”**を許可して、インチャの声が通る体験を積み重ねることが大切です。
🌈 4. 「嫌だ」と言ったときのポジティブな結果を刻む
インチャは「嫌だ」と言っても世界が壊れない体験をすると、どんどんストレートになっていきます。
🌀昔:「嫌だ」→ 怒られる・責められる・無視される
🌞今:「嫌だ」→ ちゃんと聞いてもらえる・尊重される・楽になる
この「今は大丈夫」が実感されると、インチャはもう“拗ね”に逃げなくなります。
🍀 最後に:拗ねたパーツの声にも感謝を
拗ねることで守ってくれたインチャにも、ちゃんとこう言ってあげてください:
「今までずっと、嫌な気持ちを言えない中で、あなたなりに頑張って守ってくれてありがとう。これからは、少しずつ“嫌だ”って言えるように一緒にやっていこうね」
必要なのは、「嫌だ」と言える安全性、信頼、許可、練習、成功体験です。 あなたのインチャは、とっても賢いし繊細だから、時間をかければきっと自分の声を取り戻しますよ。
一緒に、じっくり向き合っていこうね