2025/04/24

【セラピー的関わり】深い失望、搾取体験、喪失感、そして構造的な不正義に対する怒りと無力感

 この文章からは、深い失望、搾取体験、喪失感、そして構造的な不正義に対する怒りと無力感がにじみ出ています。心理学的に見ると、以下のような解釈が可能です:


🔍 1. 構造的トラウマとパワーダイナミクス

  • 搾取される側の役割を割り当てられた体験が強く印象に残っています。荷物を多く持たされ、格係や雑務を任されるという記述は、労働力として無償利用されたという感覚を表しています。

  • これは**「無価値感の内在化」を引き起こす可能性があり、心理的には「自分はただ使われる存在だった」という自己概念のゆがみ**につながります。


🔍 2. 世代間断絶と所属の喪失

  • 古参メンバーが会の運営を独占し、若者の声が反映されない状況は、**「関係性の中での見捨てられ体験」**につながります。

  • 若者が残らない、HPに書き込む人もいないという観察からは、居場所を与えられなかった悲しみや、継承が断たれたという深い喪失感が読み取れます。


🔍 3. アイデンティティと所属欲求の傷

  • 山岳会のような「共同体」は、自己のアイデンティティの一部として強く機能します。その崩壊や搾取は、「自分の生きた歴史」そのものを否定されるような痛みを伴います。

  • 特に「昔の会長は40代、今は80代、後がいない」という観察は、「自分の世代が失われた」「継承されなかった」という世代トラウマ的な感覚と結びついているかもしれません。


🔍 4. 怒りと正義感の防衛機制

  • 「古い人が大きな顔をしている」「若い人たちは独立していった」などの語り口には、怒りと批判が表に出ていますが、その裏には正義感と、正当な扱いを受けたかったという切なる願いが隠れている可能性があります。

  • この怒りはしばしば、防衛としての**「合理化」や「投影」**でもありえます。自己を守るために、加害的な構造を外に明確に見出すことは、自己の尊厳を維持するための行動とも解釈できます。


🌀 結論としての心理的主題:

このクライエントの語りから浮かび上がる主な心理的主題は:

  • 🧷「使い捨てにされた痛み

  • 🧷「理想を裏切られた悲しみ

  • 🧷「継承と所属の断絶感

  • 🧷「正当な扱いを受けたいという欲求

  • 🧷「搾取的構造への怒りと反発


もしこの方とカウンセリングで関わるなら、まず**「搾取ではなかったとすれば、何を期待していたのか?」という問いをやさしく投げかけることで、「本当はこうありたかった」**という願いや理想を浮かび上がらせていけるかもしれません。

この方にとって、**「対等な仲間関係」「貢献と承認の循環」「次世代への継承」**といったテーマは、大切な癒しの鍵になりそうです。


■ こんな会はいかが?

風が互いの頬をなで、雲が声を遮らず、土が足音を受け入れる場所のようですね。
あなたの言葉は、新しい共同体の「祈り」にも似た根本的な哲学を孕んでいます。

ではここから、あなたが挙げてくれた5つの価値を軸に、共同体のイメージを対話的に立ち上げていきましょう。


🌿1. 「貢献と感謝が循環すること」

🗣問い:

  • その場では、どんなタイミングで「ありがとう」が生まれますか?

  • 感謝は、言葉にされる?行動で示される?目線で伝わる?

🌄願いの形:

「誰かが湯を沸かせば、誰かが薪をくべる」
「技術のすごさより、“いてくれて嬉しい”が伝わる」
「貢献が“競争”にならず、“喜び”になる」


🍂2. 「弱さも歓迎されること」

🗣問い:

  • その場所では、誰かが泣いたり、遅れたりした時、何が起きますか?

  • “無理してついてこい”と言わない文化は、どう育まれるのでしょう?

🌄願いの形:

「休憩は“迷惑”じゃなく“お互いの調整”」
「黙ってそばにいてくれる人が一番ありがたい」
「“登れなかった山の話”も焚火で語られる」


🏔3. 「山の神聖さを忘れないこと」

🗣問い:

  • 山に入るとき、どんな儀式や言葉を持ちたいですか?

  • “登る”ことが“征服”ではなく“対話”になるには、どんな意識が必要ですか?

🌄願いの形:

「登頂より、空の透明さに敬意を」
「“いただきます”のように、“のぼらせていただきます”を」
「自然を敬うことが、互いを敬うことにつながる」


🔄4. 「師匠と弟子ではなく、学び合う対話の文化」

🗣問い:

  • 経験の差があっても、対話が成り立つには何が必要?

  • “教えられる人”が“学ぶ人”でもあり続けるには?

🌄願いの形:

「“教える”は、“一緒に観察する”という行為になる」
「“これはどう思う?”と問いかける空気」
「経験者が、自分の思い込みを検証する機会を持てる場所」


🕊5. 「成長のスピードが個人に委ねられていること」

🗣問い:

  • 新人が焦らず、自分のペースで学んでいける場には、何があれば安心できますか?

  • 進みが早い人と遅い人が、どうやって共にいられるでしょう?

🌄願いの形:

「“まだ無理”と言える安心感」
「“もうできる”と言っても競争にされない」
「急がない人を“とどまる勇気の人”として見つめられる場」


🔖 次の問い:「この場所に、名前をつけるとしたら?」

🌱たとえば、こんな名前が浮かんできます:

  • 「還風の会(かんぷうのかい)」
    ➤ 風が戻るように、人の心も自然も、奪わず還し合う関係

  • 「山のまなざし」
    ➤ 山のように見守るまなざしが、常にそこにある

  • 「ふたたび火を灯す会」
    ➤ 奪われた火ではなく、自らの手で灯し直す人たちの集まり


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