2025/04/30

感情が「未完了」である(未消化・未処理である)とき、心身にはさまざまなサイン

 感情が「未完了」である(未消化・未処理である)とき、心身にはさまざまなサインが現れます。以下は代表的な兆候です:


🌪 心理的サイン(思考・感情レベル)

  • 同じ出来事や相手を繰り返し思い出す(しかも無意識に)

  • 些細なことに対して過剰反応する

  • ある感情(怒り・悲しみ・恐怖など)に蓋をしている自覚がある

  • 相手や自分に対して、納得のいく言葉がまだ出ていない

  • その出来事を語るときに感情が大きく動く(涙・怒り・震えなど)

  • "でも…" "けど…" と自分の気持ちを打ち消すクセがある

  • 自分が悪かったのでは、とループする(罪悪感・羞恥)

  • 夢に出てくる/強い印象の残る夢を見る

  • 「あれさえなければ…」という強い未練や悔しさ


🧍‍♀️ 身体的サイン(身体レベル)

  • 呼吸が浅くなる/息を止めている自覚がある

  • 胸・喉・胃・背中などに“つかえ”や“固さ”を感じる

  • 特定の状況で身体が強張る(例:似た人に出会った時)

  • 泣けない/怒れないなど、自然な感情表出ができない

  • 慢性的な疲労感・無気力が続いている


🎭 行動的サイン(対人関係や生活習慣)

  • 似たような人間関係パターンを繰り返す

  • 過去の人間関係を思い出して、今の人にも投影する

  • 急に連絡を断つ/逆に執着的になる

  • 本当はやりたくないことに巻き込まれてしまう

  • 無意識にそのテーマを避ける(話題・場所・人物)

  • 「私はもう大丈夫」と何度も自分に言い聞かせる


🔍 傾向として表れるもの

  • 「感じたくないから思考で覆ってしまう」

  • 「許したことにして先に進んでいるつもり」

  • 「“正しさ”や“理屈”で蓋をしている」

  • 「感情のエネルギーが別の形で噴出する(皮肉・攻撃性・依存など)」


これらのサインがある場合、**感情の「完了プロセス」**が必要です。 完了とは、感情を十分に感じ尽くし、その出来事が「過去のこと」として体と心の両方で収まる状態を指します。

たとえば、「まだ言ってないことを心の中で言ってあげる」「その時の自分の気持ちを抱きしめる」などの内的完結ワークが有効です。