感情が「未完了」である(未消化・未処理である)とき、心身にはさまざまなサインが現れます。以下は代表的な兆候です:
🌪 心理的サイン(思考・感情レベル)
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同じ出来事や相手を繰り返し思い出す(しかも無意識に)
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些細なことに対して過剰反応する
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ある感情(怒り・悲しみ・恐怖など)に蓋をしている自覚がある
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相手や自分に対して、納得のいく言葉がまだ出ていない
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その出来事を語るときに感情が大きく動く(涙・怒り・震えなど)
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"でも…" "けど…" と自分の気持ちを打ち消すクセがある
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自分が悪かったのでは、とループする(罪悪感・羞恥)
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夢に出てくる/強い印象の残る夢を見る
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「あれさえなければ…」という強い未練や悔しさ
🧍♀️ 身体的サイン(身体レベル)
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呼吸が浅くなる/息を止めている自覚がある
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胸・喉・胃・背中などに“つかえ”や“固さ”を感じる
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特定の状況で身体が強張る(例:似た人に出会った時)
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泣けない/怒れないなど、自然な感情表出ができない
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慢性的な疲労感・無気力が続いている
🎭 行動的サイン(対人関係や生活習慣)
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似たような人間関係パターンを繰り返す
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過去の人間関係を思い出して、今の人にも投影する
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急に連絡を断つ/逆に執着的になる
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本当はやりたくないことに巻き込まれてしまう
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無意識にそのテーマを避ける(話題・場所・人物)
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「私はもう大丈夫」と何度も自分に言い聞かせる
🔍 傾向として表れるもの
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「感じたくないから思考で覆ってしまう」
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「許したことにして先に進んでいるつもり」
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「“正しさ”や“理屈”で蓋をしている」
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「感情のエネルギーが別の形で噴出する(皮肉・攻撃性・依存など)」
これらのサインがある場合、**感情の「完了プロセス」**が必要です。 完了とは、感情を十分に感じ尽くし、その出来事が「過去のこと」として体と心の両方で収まる状態を指します。
たとえば、「まだ言ってないことを心の中で言ってあげる」「その時の自分の気持ちを抱きしめる」などの内的完結ワークが有効です。