【禁止令】 自分のことで欲しがるな

  ■ 最近の出会い

最近、本来Aさんに正当性がない利益を、BさんがAさんに回そう回そうとするので、なんでだろうか…と思う事例が、起きました。

その方の持っている禁止令は、「自分のことで欲しがるな」ではないか?と思いました。

違う可能性もあります。

例えば、BさんがAさんを愛していて、Aさんのために、経済的利益を誘導したいと思っている、など…。

そこは本人に聞いてみないと分からないのですが、良いカウンセリング事例になると思ったので、治療計画を策定してみました。私ではなく、ChatGPT様です。

■ プロンプト

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あなたは精神科医です。次の禁止令を持っている人について、セラピーのプランを発案してください。「自分のことで欲しがるな」 

 片親の家庭や、幼い頃に病気や怪我で親に経済的な負担をかけてしまったなど、自分のために苦労や我慢をし続けている親を見ていた人が持ちやすい禁止令だ。

 この禁止令を持つ人は、自分の欲求を素直に言えないだけでなく、幸運を人に譲り、幸せを自ら壊すような行動をとってしまう。

 給料が少なく、生活が苦しいのに、それでも無理して恋人に貢いでしまう人や、友だちから「お金を貸して」と言われたときに断れない人などは、この禁止令の影響を受けている可能性大である。

 また、友だちに「実は、あの人のことが好きなの」と、自分と同じ人を好きだと告白されると友だちを応援してしまう人も、この禁止令を持っているのかもしれない。

主訴:

・自分のニーズを素直に言えない

・幸運を人に譲り、幸せを自ら壊すような行動をとってしまう

症状:

 ・苦しいのに、無理して貢ぐ

 ・自分に不利な取引を断れない

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■ 回答

このケースにおける治療計画は、クライアントが「自分のことで欲しがる」ことに対する

罪悪感 や 恐れ

を解消し、自分のニーズを健康的に認識し、それを他者と共有できるようになることを目指します。以下にセラピープランを提案します。


1. 初期評価と信頼関係の構築

  • クライアントの過去の経験を理解するため、育った環境、家族関係、現在の生活状況について詳しく話を聞く。
  • クライアントの抱える感情(罪悪感、無力感、恐れなど)を受容し、非判断的に共感を示す。
  • セラピストが安全で信頼できる存在であることを示し、クライアントが自由に自分を表現できる環境を提供する。

2. 禁止令の認識と理解

  • 「自分のことで欲しがるな」という禁止令がクライアントの人生にどのように影響を与えているかを具体的に探る。
    • 具体的な行動(例:恋人への過度な貢ぎ、友人への金銭援助、自分の感情の抑圧)をクライアントと一緒に分析する。
  • 禁止令の起源を掘り下げる。
    • 幼少期に感じた親の苦労や、それに対する自分の責任感の形成を話し合う。

3. 新しい信念の形成

  • 禁止令を見直し、新しい信念をクライアントと共同で作成する。
    • 例:「自分の欲求を認識し、他者に伝えることは健康的であり、人間関係を豊かにする。」
    • 書き換えの練習:過去の禁止令を思い出し、それに対する反論を具体的に考える。

4. セルフケアの促進

  • 自分の欲求を認識する練習:
    • 毎日、自分がしたいことや感じていることを紙に書く「欲求リスト」
  • 小さな自己肯定的な行動を取る練習:
    • 例:自分のために好きな食べ物を選ぶ、他人にNOと言う練習。

5. 健康的な境界線の設定

  • 他者との間に健康的な境界線を作る練習を行う。
    • 例:「友人にお金を貸さない」「無理なお願いを断る」など、実際の場面を想定したロールプレイ。
  • 境界線を守ることが自分や他者にとって有益である理由を話し合う。

6. 感情と欲求の表現トレーニング

  • 自分の欲求や感情を他者に伝える練習:
    • 例:「今日は疲れているから休みたい」「私は〇〇がしたい」といった表現を練習。
  • 小さな成功体験を積み重ね、自己肯定感を高める。

7. 幸せを受け入れる練習

  • 幸せや好意を受け入れることに対する罪悪感を軽減するセッション。
    • 他人が自分のためにしてくれることを素直に受け取る練習を行う。
  • 日常で感じたポジティブな出来事を記録する「ポジティブ日記」を勧める。

8. 定期的な進捗確認と目標の見直し

  • セラピーの進捗を定期的に確認し、必要に応じてプランを調整。
  • クライアントが新しい行動を取り入れる上で感じた成功や困難について話し合う。

ゴール

  • クライアントが自分の欲求を素直に認識し、それを他者に適切に伝えられるようになる。
  • 自己犠牲的な行動ではなく、バランスの取れた関係を築く能力を身につける。
  • 幸せを感じ、それを受け入れることに対する罪悪感を解消する。

このプランは、クライアントの個別のニーズや進捗に応じて柔軟に調整されるべきです。

■ 事例

以下は、「自分のことで欲しがるな」という禁止令を持つ人がクライミングに関連する状況でどのように行動するかを描いた事例です。


事例: 美咲のクライミング体験

美咲は30歳の会社員で、趣味でクライミングを始めたばかりだ。友人たちと一緒にジムに通う中で、クライミングに興味を持つようになり、もっと上達したいと思うようになった。しかし、美咲の行動にはいつも「自分のことで欲しがるな」という禁止令が影響を及ぼしていた。


状況 1: 仲間に譲る

ある日、美咲たちは初めて参加するコンペティションに出場することになった。美咲は熱心に練習し、他のメンバーよりも少し難しいルートを攻略できるまで上達していた。しかし、大会の日、彼女は自分が先に登りたいと主張できず、仲間の一人が「私が先に登るね」と言ったとき、「うん、いいよ」と即座に譲った。

その仲間は失敗し、美咲がオンサイトできるチャンスが減ったが、彼女は「私が先に登らなくてよかった。自分だけ良い結果を出すのは気が引ける」と自分に言い聞かせた。


状況 2: 装備にお金をかけない

美咲は自分のために高価なクライミングシューズや装備を買うことをためらっていた。友人が「そのシューズじゃ登れないよ」とアドバイスしても、「これで十分だから」と安価なものを使い続けた。

一方で、彼女は他のクライマーが困っていると自分の装備を貸したり、みんなで飲みに行くと率先して多めに払ったりすることには抵抗がなかった。自分のためにはお金を使わないが、他人のためなら躊躇しないのだ。


状況 3: クライミングの順番

ある日、ジムで美咲が挑戦したかった難しいルートが空いた。美咲は内心「挑戦してみたい」と思っていたが、仲間が「そのルート試してみようかな」とつぶやいた瞬間、「じゃあ先にどうぞ!」と譲ってしまった。

仲間が登るのを見守りながら、美咲は「私よりあの人が楽しめたなら、それでいい」と自分を納得させた。しかし、その後もそのルートには挑戦できず、悔しさを感じつつも「私にはまだ早いかもしれない」と諦めた。


美咲の心の葛藤

美咲は自分が本当はもっと挑戦したいと思っていることに気づいていた。しかし、誰かに譲ることで自分の欲求を抑え、周囲に迷惑をかけないようにしているつもりだった。心の奥底では、「自分だけ楽しむなんて申し訳ない」という罪悪感が常にあった。

一方で、美咲の仲間たちは彼女の譲り合う姿勢に感謝しつつも、「美咲は本当にクライミングを楽しんでいるのかな?」と不思議に思っていた。


可能なセラピー介入

  • 欲求の認識練習: 美咲に「自分が本当にやりたいこと」をリストアップさせ、その中で他者に譲らず行動に移せる小さな目標を立てる。

    • 例:「次回は自分がやりたいルートを先に選ぶ」。
  • 境界線の設定: 他者の要求にすぐ応じるのではなく、自分の希望を表明する練習。

    • 例:友人が「そのルート先にやりたい」と言っても、「今回は私が挑戦したい」と伝える。
  • セルフケアの促進: 自分のために装備やトレーニングにお金を使うことが、長期的に自分と他者の両方にとって有益であることを理解する。


この事例を通じて、美咲の禁止令の影響を具体的に示し、セラピーの方向性を提案できるようにしています。

■ 修正された適切行動

以下は、「自分のことで欲しがるな」という禁止令を克服し、健全な自己愛を表現する美咲の新しい行動様式の事例です。


事例: 美咲の成長したクライミング体験


状況 1: 仲間に譲るのではなく、主体的に行動する

美咲は仲間とコンペティションに参加することになった。以前の彼女なら、他の人に先に登らせて自分は後回しにしていた。しかし、この日は違った。彼女は仲間と話し合い、「最初に登ることで、ルートの情報をみんなに共有できるから、私が先に登るね」と自信を持って提案した。

実際に登ると、ルートの難しい部分をみんなに伝えることができ、全員がより良い結果を出せた。美咲も「私の提案が役立った」と感じ、チームメイトからも感謝された。


状況 2: 装備への投資

以前の美咲は、自分のために高価な装備を買うことをためらっていた。しかし、友人のアドバイスもあり、「自分が安全で快適に登るために良い装備が必要だ」と考え、評判の良いクライミングシューズを購入した。

その結果、グリップ力が向上し、これまで挑戦できなかったルートをクリアできるようになった。美咲は「自分への投資は結果的にクライミングをもっと楽しめることにつながる」と実感した。


状況 3: クライミングの順番

ジムで美咲が挑戦したかった難しいルートが空いたとき、彼女は「このルートに挑戦してみたい」とはっきり伝えた。以前なら遠慮していたが、「自分が挑戦したいことを主張するのは健全なこと」と感じていた。

実際に挑戦し、途中で落下したが仲間たちから「頑張ったね!」と応援された。美咲は「私が自分の欲求を表現しても、みんなは受け入れてくれる」と安心し、自信を深めた。


状況 4: 他人に支えるだけでなく、支えを受け入れる

ある日、美咲は疲れているにもかかわらず、仲間が「荷物を持つよ」と申し出たとき、「ありがとう、お願い」と素直に頼った。以前なら「自分でやるから大丈夫」と断っていたが、「助けを受けるのは相手を信頼している証」と考え直したのだ。

その後、自分が休息を取ったことでよりパフォーマンスが向上し、仲間たちも「美咲が無理をしない方がチームとしていいね」と感じてくれた。


美咲の心の変化

  • 以前: 美咲は他人に譲ることで自分の欲求を抑え、他者のために行動していた。
  • 現在: 美咲は「自分の欲求を大切にし、表現することが、自分と他者の関係をより豊かにする」と気づいた。

具体的な健全な行動様式

  1. 欲求の認識と表明: 「私はこれをやりたい」と自分の願望を認識し、伝える。

    • 例:「このルート、私が先に挑戦したい」と提案する。
  2. 自己への投資: 必要な装備やトレーニングにお金と時間を使い、成長を楽しむ。

    • 例:「安全性を高めるために、この新しいシューズを買う」。
  3. 助けを受け入れる: 他人がサポートを申し出たとき、感謝してそれを受け入れる。

    • 例:「ありがとう、助かるよ」と言う。
  4. 他者とのバランスを取る: 他人を支えながらも、自分のニーズも大切にする。

    • 例:他人にアドバイスをしつつ、自分の目標も忘れない。

結果

美咲はクライミングを純粋に楽しむことができるようになり、チームメイトとの関係も深まった。以前の彼女が感じていた罪悪感や躊躇は薄れ、健全な自己愛が表現できるようになったことで、クライミング以外の日常生活でもより自信を持って行動できるようになった。

■ 行き過ぎた行動

以下は、美咲が「行き過ぎた自己愛」によってクライミングの場面で不適切な行動を取ってしまうケースです。自己愛が過剰になったことで、他者との関係やチームワークが損なわれる状況を描いています。


事例: 美咲の行き過ぎた自己愛


状況 1: 仲間を無視して自分だけ行動する

コンペティションの日、美咲は以前よりも自信をつけており、「自分が最も良い結果を出すべき」と考えるようになっていた。仲間で順番を決める話し合いが行われていたが、美咲は「私は先に登る方がいいと思うから」と仲間の意見を無視して、自分がトップに立つことを主張した。

他のメンバーが「でも、全員が均等にチャンスを持つべきでは?」と言ったが、美咲は「私が先に登ればみんなも助かるはず」と自分の考えを押し通した。その結果、他のメンバーは彼女に不満を感じるようになった。


状況 2: 高価な装備をひけらかす

美咲は新しい高価なクライミングシューズやギアを次々と購入し、「これがないと本気で挑戦できない」と頻繁に自慢するようになった。周囲が「シューズの種類にそこまでこだわる必要はないのでは?」と言っても、「いや、これが私の成果の秘訣だから」と譲らなかった。

さらに、他人の装備についても「それだと上手くいかないよ」と否定的なコメントをし、自分の選択が最も優れていると示そうとした。


状況 3: 他人の挑戦を妨げる

ある日、美咲が挑戦したい難しいルートが空いた。彼女は「私が登りたいから、先に挑戦する」と宣言し、仲間が「次は私がやる予定だったんだけど…」と言っても、「あなたはこのルートまだ無理でしょ」と一方的に却下した。

美咲は挑戦する機会を独占し、他の仲間がルートに挑むチャンスを失わせた。その場にいたメンバーは「なんだか一緒に登るのが楽しくなくなった」と感じるようになった。


状況 4: 他人の成功に嫉妬する

ある日、ジムで別の仲間が美咲が挑戦したルートをクリアするのを見て、「次はもっと難しいルートに挑戦したい」と話していた。美咲はその仲間の成功に嫉妬し、「そのルート、実際にはそこまで難しくないよ。私がやったときは全然苦労しなかった」と冷たく言い放った。

その後、仲間が喜んでいる様子を見て、「本当に頑張ったのは私なのに、みんな気づいてくれない」と内心で苛立ちを募らせた。


行き過ぎた行動の影響

  • チーム内の信頼の損失: 美咲が自己中心的な行動を取ることで、仲間たちは「彼女は自分のことしか考えていない」と感じ、協力する意欲を失った。
  • 他者からの孤立: 美咲が他人を軽視したり成功を妨げたりしたことで、仲間たちが距離を置くようになった。
  • 内面的な葛藤: 美咲は一時的に自分の欲求を満たしても、他者との摩擦や孤独感から満たされない思いを抱えるようになった。

行き過ぎた行動を象徴する言葉

  • 「私が一番だから他の人は後回しにしていい。」
  • 「私の選択が正しいに決まっている。」
  • 「他の人が成功すると、私の価値が下がる気がする。」

この事例では、健全な自己愛が「行き過ぎた自己愛」に変わると、自己表現や欲求の主張が他者の尊重を欠いた自己中心的な行動に変質する様子を示しています。このような行動は、短期的には自分の欲求を満たすように見えても、長期的には人間関係や内面的な満足感に悪影響を及ぼします。